トランプ大統領、イスラエルのネタニアフ首相と中東和平案を発表、パレスチナに条件提示
(2020年2月3日)
By Tom Howell Jr. and Guy Taylor – The Washington Times – Tuesday, January 28, 2020
トランプ大統領は28日、待望の中東和平案を公表した。ヨルダン国境付近を含む、ヨルダン川西岸の一部へのイスラエルの支配を認める一方で、最終的にはパレスチナの独立を、テロの放棄などの条件を満たした場合に、認める内容となっている。
オマーン、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)など一部のアラブ主要国が、ホワイトハウスで発表の場に大使を送り、和平案への支持を示したが、パレスチナ自治政府の代表は参加せず、パレスチナ指導部の反応は総じて、怒りと失望だった。
その他の国々の反応は、慎重で、中立的だ。エジプト当局者は、トランプ政権の取り組みを歓迎、パレスチナに和平案を慎重に検討するよう求めた。一方ヨルダンは、懐疑的で、イスラエルが「パレスチナの土地を併合」しないよう警告、西岸全域をパレスチナ領とする1967年の境界線に立ち戻ることを要求した。トランプ政権の主要同盟国の一つ、サウジアラビアは、慎重な中立の姿勢を取り、トランプ政権の取り組みに「感謝」を表明、イスラエルとパレスチナとの間の直接交渉を呼び掛けた。
ホワイトハウスで、イスラエルのネタニヤフ首相を伴って登場したトランプ氏は、80ページに上る和平案は、「現実的な二国家解決」と「領土的譲歩」を提示しており、何十年もの間、解決を阻んできた問題に対処していると主張した。
和平案は、・・・
(残り3086文字)