米コロナ拡大、医薬品の対中依存に警鐘
(2020年3月21日)

中国と米国の間でCOVID―19をめぐる非難の応酬が過熱する一方で、中国国営メディアは、中国政府が医薬品業界へ影響力を行使する可能性を指摘、不安が高まっている。重要な薬品材料などを中国に依存する米国の製薬企業への供給を絶ち、米国を「新型コロナウイルス感染の地獄」に落とそうとするのではないかとみられている。
インドや欧州各国は、世界的な医療サプライチェーンで重要な役割を担っているが、中国はその中でも、米国で消費される抗生剤などの処方薬の基本材料となる医薬品有効成分(API)の最大の供給国だ。
新型コロナウイルス騒動で、これらの薬品の政府の大量の備蓄が影響を受けることが懸念され、医療専門家らは、中国の工場でAPI生産の継続への取り組みが行われている一方で、新型コロナの流行と、それに伴う社会施設の閉鎖によってAPIが不足するようになる可能性を指摘した。
トランプ政権と共和、民主両党の議員らは現在、この20年間、中国とその他の一部の国に依存してきた米国内の製薬企業の大規模な改革を呼び掛けている。
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