米国の科学者、中国のコロナウイルス起源妨害に対して憤り
(2020年4月10日)
By Bill Gertz – The Washington Times – Saturday, April 4, 2020
米国の科学者たちはパンデミック(世界的大流行)を引き起こした致死的なコロナウイルスの起源を知るため積極的に取り組んでいるが、中国のウイルスサンプルの不足が研究を妨げていると訴えている。
政府関係者とウイルス学と伝染病の専門家はワシントン・タイムズ紙に、治療法やワクチンを見つけ、将来のパンデミックに備えるためには、ウイルスの起源を知る必要があると語っている。
メリーランド州フォートデトリックにある陸軍感染症研究所の医師であり、生物兵器専門家のロバート・ダーリング氏は、研究者がウイルスがどこから発生し、どのように感染したかを知ることが肝要であると述べた。
「SARS CoV-2ウイルス(新型コロナウイルス)の起源を特定することが不可欠だ」とパトロナス・メディカルの医療責任者でもあるダーリング博士は述べた。
「中国はほぼ間違いなく知っているが、それを共有していない。起源を知ることにより、ウイルスの生態とその働きを理解するのに役立つ」
国務省高官は、ウイルスの起源は明らかにされる必要があり、中国で唯一の最高度のウイルス研究機関である武漢ウイルス研究所に関する最近の論文が、ウイルス流出の可能性を指摘したことに言及した。
同高官は「これは、SARSに対応するため2003年に設立された中国で唯一のレベル4のウイルス研究施設であるため、流出の可能性に疑いを持つことは妥当だ」と述べた。
しかし、「ウイルスがどこから来たか確実にわかるまでは、同研究所がウイルスの起源であると公言することは無責任だ」と付け加えた。
「それは科学者が解決すべきことであり、彼らが積極的に取り組んでいることを知っている。その結果はいずれ公開されるはずだ」と語った。・・・
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