大統領権限は限定的、感染拡大であらわに
(2020年4月13日)

米国人はこの1カ月間、市民としての権利について重大な教訓を学んだ。新型コロナウイルス危機の解決を連邦政府に求めたものの、最終的に、州知事が市民の日常生活に思っていた以上に強い権限を持っていることを知ることになった。
企業の閉鎖や病院へ医療機器の割り当てを決めるのは州と地方自治体だ。
これは、建国者が築いた制度によるものだが、時代錯誤的との見方も強く、ウイルスは国境、州境を越えて拡大している。
ノースカロライナ州立大学のトマス・バークランド副学部長は、「連邦制では、連邦政府は州と地方自治体を支援するために存在する。消防署を運営するのは、連邦政府ではなく、地方自治体だ」と語った。
そのため、ほとんど場合、最高責任者として権力をふるうのは知事であり、場合によっては市長となる。
連邦議会は、銀行家になぞらえられる。
議会は、2兆2000億ドルの新型コロナ救済策の規模や範囲をめぐって議論する。法案が承認されれば、議員らはワシントンを出て地元に帰り、後はトランプ氏に任せる。
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