テロ増加で揺らぐアフガン和平構想

Photo by: Rahmat Gul /
Smokes rises from a maternity hospital, after gunmen attacked in Kabul, Afghanistan, Tuesday, May 12, 2020. Gunmen stormed the hospital in the western part of Kabul on Tuesday, setting off a shootout with the police and killing several people. (AP Photo/Rahmat Gul)
By Ben Wolfgang – The Washington Times – Wednesday, May 13, 2020
トランプ政権は、アフガニスタンでの恒久的な停戦を望んでいるが、今週に入ってその期待はしぼんできている。首都カブールで産科病院が襲撃を受けるという衝撃的な事件が起き、アフガン政府当局者らは、反政府組織タリバンとの和平への取り組みを完全に放棄したと断言した。
タリバンは、襲撃事件への関与を否定した。この事件で、少なくとも2人の新生児を含む24人が死亡、アフガンの指導者らは13日にタリバンへの軍事攻撃を再開することを表明した。ハムドゥラ・モヒブ国家安全保障補佐官は、和平交渉を継続する「意味はほとんどない」と主張した。
和平交渉開始後もアフガン政府はタリバンを激しく非難してきたが、モヒブ氏は、タリバンなどの組織は戦略的に、他の組織に攻撃を「請け負わせて」、連続している流血事件への関与の指摘をうまくかわしてきたと主張した。
産科病院襲撃の日、ナンガルハル州で行われていた葬儀で自爆テロが起き、26人が死亡、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。
アナリストらは、この二つの事件などテロが増加していることについて、・・・
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