中東で歴史的合意、最大の敗者はイランか
(2020年10月2日)

イラン政府高官らは、トランプ大統領が15日にホワイトハウスでイスラエル・アラブ間の国交樹立協定の調印式を主宰するのを見て不満を表明した。イラン政府は最終的に、この歴史的大転換の中で最大の敗者になる可能性があるという見方が広がっていることを反映している。
パレスチナの指導者らも同様に怒りを表明し、反発する一方で、イランがイスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの間の合意を激しく非難しており、これは、中東での従来の反イスラエル感情が緩み、イランの権力、影響力が失われていることを示している。イランは、イスラエルを大敵とみなし、指導者らはよく、ユダヤ人国家の破壊を訴える。
しかし、イスラエル・アラブ関係の改善には、イランにとってそれ以上に懸念すべきことがある。アラブ諸国のイランとその友好国への懸念がかつてないほど強まり、従来のイスラエルへの敵意をしのぐほどになっているということ、イスラエルではなくイランがすぐに、中東で外交的に孤立し、数で圧倒されるようなるということだ。
15日に調印された歴史的な「アブラハム合意」は、・・・ (残り1932文字)
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