イラン 大統領選へ強硬派が勢い、バイデン氏の核合意復活が困難に
(2021年4月2日)

Iranian Presidency Office via AP
イランの反米強硬派は、間もなく行われる大統領選で大勝するとみられ、イランの核開発の野心を封じ込め、中東を安定させようとしているバイデン政権にとって、新たな頭痛の種となっている。
6月に実施される選挙は、2015年イラン核合意への復帰を推進し、イランの合意順守を求めているバイデン政権にとって大きな不確定要素となっている。トランプ前大統領は2018年に合意から離脱した。早期の交渉への復帰の望みは、米、イラン両国政府が互いに、相手国が先に行動すべきだと主張し、遠のいた。
アナリストらによると、現在のロウハニ大統領よりも過激な候補者が6月の選挙で勝利すれば、交渉のテーブルでのイランの要求も、中東地域を不安定化させる政策もエスカレートする可能性があり、核合意を復活させることはいっそう困難になる。
イランは、核合意をめぐる交渉再開にはまず米国が行動すべきだと主張、バイデン氏はこれを拒否した。イランは、核合意を交わす前の水準までウラン濃縮活動を引き上げた。アナリストらは、外交の窓は間もなく閉じてしまう可能性があると指摘している。
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