司法省第3位人事、バニター・グプタの指名が上院司法委員会で息詰まる状況に

(2021年4月5日)

By Jeff Mordock – The Washington Times – Thursday, March 25, 2021

 バイデン米大統領が司法省第3位のポストに指名したバニタ・グプタ氏の承認に向けた上院司法委員会の投票は25日、賛否同票に終わったが、それでも本会議での審議に進む可能性が高い。

 グプタ氏の承認手続きを本会議に進める同委員会の投票結果は、党派に従って11対11で拮抗した。同氏の指名は本会議での採決まで進むが、手続き上の追加のハードルをクリアする必要がある。

 グプタ氏は司法次官に指名されたが、共和党議員は同氏がリベラルすぎるため法執行機関の活動を妨げるとして、承認を阻止しようとしている。

 一方、同委員会は、司法副長官として指名されたリサ・モナコ氏を承認した。同氏はまた、上院の本会議で承認される必要がある。

 モナコ氏は強力な超党派の支持を受けたが、グプタ氏は同委の共和党議員から強く反対されている。

 オバマ元政権時代に司法省の公民権部門を率いていたグプタ氏は、警察への予算削減やすべての麻薬の非犯罪化を支持していることを示唆した過去の発言によって非難された。

 今月開かれた同委の指名公聴会で、グプタ氏はどちらも支持しなかったと述べた。

 しかし、共和党議員は、同氏が上院で承認を得るために、耳触りの良いことを語っているだけだと反論した。

 「グプタ氏は、多くの重要な問題に関する質問への回答の多くで誤解を招き、欺瞞的だった」とテキサス州選出の共ジョン・コーニン上院議員(共和党)は指摘した。

 昨年、グプタ氏は上院司法委員会で、州や地方の指導者が極左グループからの「警察予算の削減」の呼びかけに耳を傾けることは「重要」であると述べた。同氏はまた、治安対策費を削減し、その資金を経済的機会や医療、その他のマイノリティ・コミュニティへの利益になることに振り向けることを求めた。

 今月の公聴会で、グプタ氏は警察予算の削減を支持しないと主張するとともに、法執行機関の資源を増やすことを提案した。

 テキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員(共和党)は「バニタ・グプタ氏の指名を承認する上院議員は、警察予算の削減に賛成する上院議員だ」と述べた。

 民主党議員は、グプタ氏がいくつかの有力な保守派や法執行機関から支持を得ていることをただちに指摘した。

 トランプ前大統領を2度支持した全国保安官協会や国際警察署長協会、全米警察友愛会は、同委にグプタ氏の承認を求めた。

 イリノイ州選出のリチャード・ダービン同委員長(民主党)は「グプタ氏が警察予算の削減を望んでいるなら、全米警察友愛会の支持を得られるだろうか?」と指摘し、「グプタ氏は、われわれの誰もが誇りに思うであろう法執行団体の支持を受けているが、それでも犯罪に甘いというレッテル貼りをされ続けており、それは真実でない」と述べた。

 共和党はまた、グプタ氏が麻薬の非犯罪化についての立場を変えたと非難した。

 2012年に米国自由人権協会の副法務部長として、グプタ氏は、少量の「すべての薬物」の所持を非犯罪化するよう州に求める論説を共同執筆した。

 同氏は承認公聴会でその立場を否定し、薬物の非犯罪化を支持していないと主張した。コーニン氏から論説について追及を受けたとき、グプタ氏は自身の見解が論説を執筆して以降、変化したことを認めた。

 「マリファナだけではない。彼女は、フェンタニル、メタンフェタミン、ヘロイン、処方オピオイドなどを含めすべての薬だと述べた。彼女は『すべての薬』と言った後、宣誓の下でわれわれに嘘をついた」とコーニン氏は25日に語った。

 ダービン氏は、グプタ氏には10年近く前に取った立場を変える権利があり、論説に基づいて判断されるべきではないと主張した。

 同氏は「グプタ氏は、オピオイド依存症に関する自身の家族の経験もあって、ここ数年で考えを変えただけだ」と述べた。

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