バイデン氏の移民支援要請を拒否せよ

(2021年4月21日)

Photo by: Andrew Harnik President Joe Biden speaks about Russia in the East Room of the White House, Thursday, April 15, 2021, in Washington. (AP Photo/Andrew Harnik)

By THE WASHINGTON TIMES – – Sunday, April 18, 2021

 

 ANALYSIS/OPINION:米国の大統領が共和党から民主党に入れ替わり、それに伴って、抵抗の方法にも変化が表れ始めている。

 

 確かに、反トランプ時代の「ビバ・レジスタンス」に匹敵するほどの掛け声は起きてはいない。

 

 しかし、米国人の利益、特に、移民問題という大問題に関して米国の利益を優先したいという真剣な思いは表れている。バイデン大統領の非アメリカ的行動に「ノー」としか言えない諸州は、そう言い始めているし、実際、そう言うべきである。

 

 バイデン氏は選挙前に南部国境の柵を取り除くという約束をしており、北への人の流れの止める装置を外した。彼が大統領になって3カ月目の3月、国境警備隊による逮捕数は20年間で最大になり、米国で拘束されている同伴者のいない移民の子供の数は、現在、約2万人になっている。

 

 このような将来、米国人になる願望を持った人々に、大統領は、秩序立った移民プロセスが出来上がるまでの間、旅行を遅らせるよう懇願したが、それにだまされる者はいなかった。危機は、意図的に作り出されたものであって、バイデン氏は、心優しい米国人の純朴さを利用しようとしているのだ。

 

 報道によると、厚生省は、何千人もの同伴者のいない未成年者に、家庭の子供用ベッドを提供できないかと国内のさまざまな州に問い合わせているという。それに対しアイオワ州は何もしなかった。キム・レイノルズ知事は先週、地元のラジオ局で「私たちのところには、そういった設備はない。準備が整っていない」と語った。「これは大統領の問題である。国境を開いたのは大統領だ。彼には、このことについて責任を取る必要があり、それを止める必要がある」

 

 バイデン政権は、サウスカロライナ州でも同様の要請を行っていて、社会福祉局に、州内の里子に出す1日の費用の3倍を支払うと申し出た。ヘンリー・マクマスター知事は火曜日に、同州で同伴者なしの里子を住まわせることを禁じる行政命令を出した。マクマスター氏は「サウスカロライナの子供たちが里子養育を受けることを常に最優先しなければならない。そして州の厳しい財力はその子供たちの必要に対処することに向けられなければならない」と声明で表明した。

 

 共和党の州の指導者らが、大統領が故意に引き起こした渋滞からの脱出の手助けを断ることは冷酷だろうか。隣の人が通りを行く人皆をパーティーに招いておいて、あなたの家に助けを求めて来て、ドアをぴしゃりと閉めたとしても、それは冷酷とはいえない。バイデンとその仲間がしていることは、これと何ら変わらない。

 

 大統領が初めての記者会見中、「ナイスガイ」の外国人が南部国境をキャラバンを組んでやって来るに違いないと妄想していたとは、お笑い種である。彼らはやって来ている。大統領は、言葉にはせず、行動で彼らを歓迎したのだから、大量移住を阻止する唯一の方法は、諸州が口を閉ざして、バイデン氏が、自分で壊した国境を再建するのに必要なあらゆる手段を講じることを余儀なくさせることである。

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