対バイデン政権、共和党全国委員会3月・1780万ドルの寄付額を報告
By Seth McLaughlin – The Washington Times – Tuesday, April 20, 2021
共和党全国委員会(RNC)は19日、先月1800万㌦近くの資金を調達し、主要な選挙がない年の3月では最高額を記録し、第一四半期の献金額は4400万㌦となったと述べた。
この発表は、トランプ前大統領の任期が最終的に上院選の敗北、選挙が盗まれたとの主張、国を震撼させ共和党の亀裂を露呈した1月6日の米連邦議会議事堂の襲撃事件で終わった後、共和党が支援者の好意を失ったという懸念を和らげることになった。
RNCのロナ・マクダニエル議長は「われわれの支持者の寛大な貢献により、アメリカ・ファーストの政治目標を推進し、選挙の健全性を維持するために執拗に戦い、 巨大IT企業(ビッグテック)に対して憲法修正第1条の権利への日々の攻撃に責任を負わせることを含むわれわれの使命を遂行することができる」と述べた。「2022年に上下院を奪還し、2024年にジョー・バイデン氏を破り、同氏の大統領期間を目立たない付随的な出来事にすることで、支持者からの投資に応えることを楽しみにしている」
RNCによると、その84%は小口献金であり、強固な草の根の支持を示している。
民主党全国委員会(DNC)の報道担当は20日夜、3月に1270万㌦、今年の第一四半期で4820万㌦を調達したことを明らかにした。
第1四半期の資金調達力は、バイデン大統領の影響力を示すとともに、2018年に下院、2020年にホワイトハウスと上院の支配を失った共和党が、組織の立て直しを進める中、そのバロメーターともなる。
最近の記録が今後の傾向を示すとするなら、政治支出は増加を続けるだろう。
センター・フォー・レスポンシブル・ポリティックスによると、2020年の選挙期間には約144億㌦が費やされた。大統領選に57億㌦、議会選に87億㌦が費やされた。
これは2016年の記録の2倍以上だった。
その過程で、バイデン氏とドナルド・トランプ前大統領は新たな記録を打ち立てた。
バイデン氏の陣営は、初めて10億㌦以上の献金を調達した。トランプ氏は、773万㌦の献金のうち200㌦以下の小口献金が半分以上を占め、強力な草の根の集金力を示した。
また2018年は、中間選挙における支出で新たな記録を作り、57億㌦以上が議会選に注ぎ込まれた。
両党は、2022年の中間選挙を前に、集金ネットワークによる下支えを期待している。
民主党は下院で過半数の議席を維持、上院では50対50の同数でカマラ・ハリス副大統領が決定票を握っている。
共和党は、議会で多数派を奪還することに強気で、トランプ氏とその忠実な支持基盤が党のお気に入りとなるよう懸命に取り組んでいる。
共和党幹部は、財政面での激しい競争を回避することを望んで、トランプ氏によるケンタッキー州選出の共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務やトランプ氏が不誠実とレッテル張りした同党の他の人々に対する攻撃を軽く扱った。
上院共和党で選挙対策を担う全国共和党上院委員会(NRSC)は、「Still My President(今でも私の大統領)」や「Miss Me Yet(まだ私がいなくてさみしいか)?」などとプリントしたトランプ氏の肖像入りTシャツを含め、同氏の記念品やアパレルを販売している。
トランプ氏は、支持者に対し、RNCではなく、自身の政治行動委員会(PAC)「セーブ・アメリカ」や「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」への寄付金を送るよう促した。
「RINOS(名ばかりの共和党員)にこれ以上与えるお金はない」とトランプ氏は述べた。「彼らは共和党とわれわれの偉大な支持層を傷つけるだけだ。彼らはわれわれを偉大さに導くことは決してない。DonaldJTrump.comでセーブ・アメリカPACに寄付を送ってほしい」と述べた。「われわれはこれまで以上に強くそれに応えるだろう!」
PACの申告期限は7月末だが、トランプ氏はすでに多くの資金を調達していると伝えられている。
CNBCとFOXニュースは、セーブ・アメリカが第2四半期に向けて8500万㌦を資金調達したと報じた。
トランプ氏は、中間選挙で影響力を行使し、1月6日の暴動を扇動したとして自身を弾劾するために投票した共和党議員に復讐したがっていることを明確にしている。
トランプ氏の弁護士が、NRSCと全国共和党議会委員会に、資金調達の宣伝に同氏の名前と肖像を使用するのをやめるように指示する改善命令を送った後、摩擦はさらに激化した。
トランプ氏はまた、繰り返しマコーネル氏を攻撃した。今月、南フロリダのマーラゴリゾートで行われたRNC支援者向けのイベントで、トランプ氏はマコーネル氏を「ばか野郎」と呼んだ。
しかし、今のところ、緊張は緩和している。
NRSCは3月に830万㌦を調達し、第1四半期の資金調達額は2300万㌦になった。また、NRCCは先月1910万㌦を集め、第1四半期の合計は3370万㌦になった。
NRSCの会長であるフロリダ州選出のリック・スコット上院議員は、強力なオンライン上での資金調達活動と全国集金ネットワークの組み合わせにより、共和党は「良識をワシントンに取戻し、チャック・シューマー(上院院内総務)を多数派指導者の地位から引きづり降ろす」立場にあると述べた。
スコット氏は「NRSCが3月に前回の選挙戦から繰り越されたすべての債務を完済したと発表できたことを誇りに思う。民主党または共和党の上院委員会の近年の歴史上、最も早く債務を完済し、2021年の第二四半期に向けて1200万㌦以上の現金が手元にある」と語った。
一方、民主党も、選挙戦に向けた自らの資金力を誇っている。
民主党上院選挙運動委員会(DSCC)は20日、3月に930万㌦、今年第一四半期で2270万㌦を調達したと発表し、民主党下院選挙運動委員会は3410万㌦を調達したと発表した。
DSCCは声明で、「2か月連続でDSCCがNRSCの資金調達額を上回った」と述べた。