バイデン大統領、アルメニア人に対する過去の大量虐殺を認識、トルコ政府による怒りは必至

(2021年5月1日)

In this March 24, 2021, file photo, Turkey’s President Recep Tayyip Erdogan gestures as he speaks during his ruling party’s congress inside a packed sports hall in Ankara.(Turkish Presidency via AP, File)

By Dave Boyer – The Washington Times – Saturday, April 24, 2021

 バイデン米大統領は、第一次世界大戦中のアルメニア人の殺害をジェノサイド(民族大量虐殺)と呼んだが、これは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコを怒らせる前例のない認定だ。

 バイデン氏は、アルメニア追悼記念日の声明で「米国人は、106年前の今日始まったジェノサイドで亡くなったすべてのアルメニア人を敬う」と述べた。「われわれは大虐殺の犠牲者に敬意を表し、この恐怖の出来事が歴史に埋もれることがないようにする。そして、あらゆる形態の憎悪による有害な影響に対して常に警戒し続けるため、このことを銘記する」

 この動きは、ジェノサイド宣言が米トルコ関係に害を及ぼすだろうとトランプ前政権に警告したトルコのレジェップ・エルドアン大統領を怒らせることは間違いない。

 これに対し、トルコ外務省は、バイデン氏の発言は政治的な動機に基づいており、「学術的および法的な根拠」が欠けていると述べた。

 同省は「1915年の出来事の性質は、政治家の現在の政治的動機または国内の政治的配慮によって変化しない。そのような態度は俗悪な歴史の歪曲にしか寄与しない」と述べた。

 トルコのメブリュト・チャブソグル外相は、「われわれは自らの過去について、他の誰からも学ぶことはない」とツイートした。

 バイデン氏は23日の電話会談でエルドアン氏に、「拡大された協力分野と不一致の効果的な管理による建設的な二国間関係」を望んでいると語った。

 エルドアン首相はドナルド・トランプ前大統領と良好な関係を築いており、バイデン氏との過去の摩擦にもかかわらず、仕切り直しを望んでいた。

 エルドアン氏は、米国が、クルディスタン労働者党に所属するシリアのクルド人戦闘員を支援しているという長年の主張を改めて繰り返した。同党はPKKとして知られ、イラクを拠点とし、30年以上にわたってトルコに対する反乱を主導してきた。

 トルコは近年、同国の飛び地とイラク北部のPKK、また米国の同盟国であるシリアのクルド人戦闘員に対して軍事作戦を開始した。国務省はPKKをテロ組織に指定したが、シリアのクルド人勢力に関しては、トルコと協議してきた。

 電話会談後のトルコ政府の声明によると、エルドアン氏はまた、2016年のクーデター未遂事件を組織化したと同国が非難する聖職者フェトフッラー・ギュレン氏の米国に居住していることについて懸念を表明した。1990年代後半からペンシルベニア州に住んでいるギュレン氏は、クーデターへの関与を否定している。

 バイデン氏は昨年、大統領候補として、当選した場合、ジェノサイド認定を行うと約束した。過去の政権は、中東の主要な同盟国であるトルコとの良好な関係を維持するため、認定に踏み切っていなかった。

 アルメニア民族委員会(ANCA)は、バイデン氏による認定は「米国史上最も長く続いた外国の言論封殺を事実上終わらせた」と述べた。

 ANCA議長のラフィ・ハンパリアン氏は「今日のアルメニア人虐殺に対するバイデン大統領の道義に基づいた立場は、この犯罪への誠実な米国の記憶に対するトルコ政府の否定を強力に無効にし、内陸で封鎖されジェノサイドを生き延びたアルメニア国家が受けるに値する正義、必要とする安全に向け米国を転換させるものだ」と述べた。

 アルメニアは、オスマントルコが1915年からシリア内の地域に彼らを強制移住させた時、最大150万人が死亡したと述べている。

 上院は2019年に、トルコによるアルメニア人の大量虐殺を認める決議を可決したが、トランプ政権は、この動きはこの問題についての米国の立場を変えなかったと述べた。

 トランプ前大統領は、殺害を「20世紀で最悪の大虐殺の1つ」と呼んだが、ジェノサイドを指定することはしなかった。

 バイデン氏は、生き残ったアルメニア人について、「ほとんどの人は、米国を含む世界中で新しい住居や生活を探すことを余儀なくされた」と述べた。

 バイデン氏は「強さと回復力でアルメニアの人々は生き残り、そのコミュニティを再建させた」と述べた。「今日、われわれは失われた命を悼みながら、未来、そして子供たちのために築くことを願う世界に目を向けよう。人権が尊重され、すべての人々が尊厳と安全の中で自らの生活を追求することができる、偏見と不寛容による日々の害悪に汚染されていない世界だ」

 アルメニアでは24日、犠牲者を追悼する首都エレバンの丘の上の複合施設に人々が流れ込んだ。多くの人々がモニュメント「永遠の炎」の周りに献花を捧げ、高さ2㍍の花の壁を作った。

 バイデン氏が布告する前の記念式典で、アルメニアのアヴェット・アドンツ副外相は、ジェノサイドという用語を使用する米大統領は「他の文明世界の模範となる」と述べた。

 カリフォルニア州選出のアダム・シフ下院議員(民主党)は、バイデン氏の公約を順守したと称賛した。

 「アルメニア系米国人や人権と真実を信じるすべての人にとって、今日は歴史的な節目を迎えた。バイデン大統領はトルコによる脅しに逆らい、150万人のアルメニア人の虐殺を認めた。これは20世紀の最初の虐殺だ」。シフ氏は声明の中でこう述べた。

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