ハリス氏、移民急増は「一夜では解決しない」
By Tom Howell Jr. – The Washington Times – Sunday, April 25, 2021
カマラ・ハリス副大統領は25日、支援と外交を組み合わせることが移民急増の抑制につながるとの見方を明らかにしたが、短時間で効果を上げることは難しいとし、中米諸国からの米南部国境への人の流れは、「一夜では止められない」と述べた。
バイデン大統領は、政権にとって初めての目に見える形での困難な課題となった移民急増への対処をハリス氏に任せた。ホワイトハウスは、移民の増加はこれまでにもあったと主張するが、移民の中には、バイデン氏による政策の転換が原因だと主張する者もいる。
ハリス氏は、全米をくまなく訪れているが、国境には行っていないため、非難されている。ノーサントライアングル(グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル)の高官と間もなく直接会う計画で、今は閣僚レベルでの調整が進められているところだと述べた。
ハリス氏はCNNの「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で「その通り、現地に行く計画を進めている。新型コロナウイルス問題に取り組んでいる。すぐには行けない」と話した。
ハリス氏は、移民の急増を、母国に根差す長期的な問題が原因だと指摘。ほとんどの人々は、痛みから逃れようとしており、母国にとどまっていては、最低限の生活もできないと述べた。
「これが主要な原因だ」
「家を出たくない人などいない。祖父母を残して出たくなどない。生まれ育った場所を離れたくなどない」
ハリス氏は、政権は対策に取り組んでいると主張、農務省を通じてノーサントライアングルの農家への支援に取り組み、国際開発局(USAID)を通じて支援を送る意向を表明した。
「希望を持たせなければならない。国にとどまっていれば、支援が届く」