FDA、メントールたばこ禁止へ

(2021年5月2日)

This May 17, 2018 file photo shows packs of menthol cigarettes and other tobacco products at a store in San Francisco. U.S. health regulators will announce a new effort Thursday, April 29, 2021, to ban menthol cigarettes, according to a Biden administration official. (AP Photo/Jeff Chiu, File)

By Tom Howell Jr. – The Washington Times – Thursday, April 29, 2021

 

 バイデン政権は29日、メントールたばこ、風味付きたばこ禁止の措置を取ることを決めた。

 

 禁煙団体は以前から、これらのたばこが少数派住民にとって有害であり、黒人喫煙者が違法売買にかかわり、不当に起訴される懸念が高まると主張しており、決定を歓迎している。

 

 ベセラ厚生長官は、禁止に取り組む食品医薬品局(FDA)の決定は「社会から取り残された人々」を支援するのに役立ち、喫煙全体の削減にもつながると述べた。

 

 「たばこ関連の死亡、病気を過去のものにしなければならない。公衆衛生に関するこれらの措置は命を救う。メントールたばこ、風味付きたばこを禁止することで、たばこ製品の魅力が減り、健康の公平性が強化される。そればかりか、効果的で、科学に基づいた取り組みであり、時間とともに、子供が次世代のスモーカーになる循環を絶ち、長期的に健康格差の排除へとつながる」

 

 禁止措置により、製品「ニューポート」が影響を受けるR・J・レイノルズは、メントールたばこをメントールでないたばこと区別し規制する科学的根拠はないと主張した。

 

 「レイノルズは、どんな規制案も審査し、確かな、科学に基づく証拠を提出することで、いかなる協議、ルール作成プロセスにも参加する。メントールとノンメントールたばこの間に健康リスクの差異があることを示す科学的証拠はなく、メントールたばこが、喫煙の開始、依存、中止に悪影響を及ぼすという証拠も示されていない」

「クール」を生産するITGブランズは、FDAの決定に「失望しているが、予想していなかったわけではない」と表明した。

 

 インペリアル・ブランズの一部門のITGブランズは「FDAが、法に従い、政治的圧力より健全な政策、科学を重視することを望む」と発表した。

 

 連邦政府のデータでは、2019年に米国の人口の14%が喫煙し、喫煙が依然、予防可能な病気、障害、死亡の主要原因になっている。

 

 喫煙率は黒人と白人でほぼ同じだが、黒人の方が禁煙の可能性は低い。これは、カウンセリングや治療など禁煙プログラムの利用が少ないことが原因とみられている。

 

 これは、メントールたばこ、たばこの風味を操作しやすいミントたばこのターゲットマーケティングのためではないかという指摘がある。

 

 FDAがこの措置を発表したのは、メントールを含むたばこ製品の禁止を求める2013年からの請願をめぐり、この日までに対応するよう裁判所命令が出ていたためだった。FDAはさらに、若者の間で人気が高まり、新しい世代の喫煙につながるのではないかと懸念されている小型の風味付きたばこへの対応を迫られている。

 

 権利擁護団体は、FDAの決定を歓迎し、ビッグ・タバコ(たばこ大手)は長年、若者と黒人を標的とし、そのための宣伝を行ってきたと主張。何年もかかることがある規則の策定を急ぐようFDAに求めた。

バイデン氏の見せ掛けの「防犯計画」

(2021年06月30日)

G7が初めて台湾への支持を表明

(2021年06月28日)

デサンティス米フロリダ州知事は共和党の「ロックスター」

(2021年06月27日)

バイデン政権の海軍予算削減に議会が反発

(2021年06月26日)

「目をさませ!」:イスラエル新首相、バイデン大統領の対イラン核交渉を叱責する

(2021年06月26日)

イラン原発が原因不明の緊急停止

(2021年06月25日)

中国の台頭が米ロ首脳会談に影響

(2021年06月25日)

米国会計検査院、バイデン政権による国境の壁建設停止措置を合法と判断

(2021年06月24日)

バイデン・ハリスの移民政策の失態

(2021年06月23日)

五輪初のトランスジェンダー選手出場、「公正な競争奪う」/女性人権団体が激しく反発

(2021年06月23日)
→その他のニュース