バイデン氏、国防総省の予算を使った前政権の国境の壁建設を中止

Newly erected border wall separating Mexico, left, and the United States, cuts through through the Sonoran Desert just west of the San Bernardino National Wildlife Refuge, Wednesday, Dec. 9, 2020, in Douglas, Ariz.(AP Photo/Matt York)
By Mike Glenn – The Washington Times – Friday, April 30, 2021
国防総省は、トランプ前大統領がこの4年間、メキシコ国境の壁の予算に充当してきた数十億㌦の資金をまもなく取り戻すことになりそうだ。
バイデン大統領は、軍の予算に充てられていた資金を流用した国境の壁建設計画をすべて中止することを命じた。
国防総省のジャマル・ブラウン副報道官は、「(国防総省は)国境の壁建設計画を中止し、各省庁間で調整するために必要なあらゆる措置を開始した。きょうの措置は、現政権が、国を守り、兵士とその家族を支援するという約束を守り続けるという決意を反映したものだ」と述べた。
国防総省当局者は、どれだけの資金が国防総省の計画に返還されるのか、正確な数字を明らかにしなかった。この予算が充てられていた海外での軍の建設計画、軍人の子供用の基地内の学校建設、州兵、予備役のための装備調達は凍結されていた。過去に議会が計上した予算から、その額は140億㌦以上とみられている。
軍の建設計画に議会が充当したこの資金は、国土安全保障省に振り向けられていた。トランプ氏の優先課題の一つだった壁は、国家安全保障に欠かせないと考えられたからだ。バイデン氏は選挙戦で、この壁の建設、国防総省から壁建設に予算を流用することに反対を表明していた。