バイデン大統領、中東欧諸国「ブカレスト9」首脳会議に参加
By Tom Howell Jr. – The Washington Times – Monday, May 10, 2021
バイデン大統領は10日、「ブカレスト9(B9)」を構成する中東欧諸国との首脳会議で、民主主義を促進し、「戦略的競争相手」を阻止する必要性を訴えた。ホワイトハウスが明らかにした。
B9サミットは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国との6月14日の首脳会議に先立って行われた。
ホワイトハウスはこの会議について「バイデン大統領は、同盟関係の再構築と米欧間の関係の強化を約束した。中欧とバルト海、黒海地域の九つの同盟国と、保健、気候変動、エネルギー安全保障、世界経済の回復などあらゆる課題で、密接に協力関係していく意向を伝えた」と説明した。
声明は名指ししていないものの、ロシアはNATO東部に派兵している。
ロシアは一部兵力を撤収させたが、ロシアとの間で緊張が続くウクライナ国境付近に依然、約8万人が残っており、これを受けてバイデン政権は、この地域の同盟国への支持を明確にした。
ホワイトハウスは「バイデン大統領は、NATOの抑止力と防衛の強化に支持を表明、それとともに、戦略的競争相手による有害な経済的、政治的行動に同盟国が対抗する力を強化することの重要性を認識していることを明らかにした。さらに、これらの同盟国と、将来の脅威に対応するための取り組みで連携する機会を歓迎、会議に出席していたNATOのストルテンベルグ事務総長とも連携していく意向を表明した」と発表した。
「最後にバイデン大統領は、国内、同盟内、世界での民主的統治と法の支配の重要性を強調した」とホワイトハウスは指摘した。
10日の首脳会議は、ルーマニアのヨハニス大統領、ポーランドのドゥダ大統領が主宰した。
B9のその他の参加国は、ブルガリア、チェコ、ハンガリー、スロバキア、バルト諸国のエストニア、ラトビア、リトアニア。