北朝鮮、多弾頭・戦術核を製造へ、次期在韓米軍司令官が証言

(2021年5月22日)

Photo by: Kin Cheung Army Gen. Paul LaCamera in written answers to a Senate committee said that Kim Jong-un has announced plans to build small warheads, nuclear arms and warhead missiles. (Associated Press)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, May 19, 2021

 

 次期在韓米軍司令官に指名されているポール・ラカメラ陸軍大将は上院公聴会で、北朝鮮が小型核弾頭、戦術核兵器、多弾頭ミサイルの製造に取り組んでいると証言、迎撃能力の強化などで対抗する必要性を強調した。

 

 ラカメラ氏は18日、上院軍事委員会での証言の準備書面で、「金正恩氏は1月、核抑止力を拡大する計画を発表した。具体的には、小型化した核弾頭、戦術核兵器、さらに多弾頭各個目標再突入弾(MIRV)だ」と指摘した。

 

 ラカメラ氏は、これが確認されれば、情報機関と協力して、北の核能力と配備へのタイミングを評価、分析し、「朝鮮半島で、軍のどのような能力、構造改革が必要となりそうかを検討する」としている。

 

 さらに、北は「かつてない数」の新兵器の開発を進めており、脅威のレベルは、地域内から米国にまで及ぶようになっていると指摘した。

 

 今のところ北朝鮮は、バイデン米新政権との交渉の機会を探っているが、一方で、「長距離ミサイルの試射によって、挑発的で、威圧的な行動を取り、核能力をアピールする可能性もある」と、硬軟両様の態勢を取っているとの見方を示した。

 

 また、今、半島は安定し、緊張感は低下しているが、大量破壊兵器、サイバー攻撃のような非対称能力、大量の通常兵器は米国と同盟国にとって依然として「重大な脅威」と指摘した。

 

 その上でラカメラ氏は、ミサイル防衛の強化によって、北朝鮮からの長距離ミサイルの脅威に対抗すべきだと主張、最新の戦闘機の配備とともに、西太平洋での空母打撃群の航行、爆撃機の飛行を増やすべきだと訴えた。

 

 この地域のミサイル防衛は、核・化学・生物兵器による複雑な攻撃能力を持つ大量のミサイルに対応できるものでなければならない。そのためには、米国と同盟国軍が、北朝鮮のミサイルを発射前、高高度、低高度で無力化する必要がある。

 

 ラカメラ氏は、北朝鮮軍の兵器、装備は大部分が旧式だが、大量に保有しており、「北朝鮮軍では、量それ自体が質となる」と警戒の必要性を強調した。

 

 北朝鮮軍は100万の兵力を擁し、世界的に見ても規模が大きい。そのうちのほぼ7割は韓国との間の非武装地帯付近に配備されている。

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