オレゴン州5郡がアイダホ州への移転に賛成

(2021年5月24日)

Oregon Gov. Kate Brown speaks Tuesday, Nov. 10, 2020, in Portland, Ore. Brown and Oregon health officials warned Tuesday of the capacity challenges facing hospitals as COVID-19 case counts continue to spike in the state. (Cathy Cheney/Pool Photo via AP)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Wednesday, May 19, 2021

 オレゴン州東部の5郡で18日、アイダホ州に加わることを検討するよう求める住民投票が行われ、承認された。

 州の境界線を引き直して、民主党支配のオレゴン州から分離することを求める運動にとってはこれまでで最大の勝利だ。

 「大アイダホを支持する市民」は、シャーマン、レイク、グラント、ベーカー、マラーの5郡が、郡政委員に境界線引き直し案を推進するよう指示する案を承認したことを明らかにした。別の2郡、ユニオン、ジェファーソンは昨年11月にすでに同様の措置を取っている。

 昨年11月3日の選挙では、別の2郡が、大アイダホ案を否決した。しかし、18日の表決では、5郡すべてで承認された。

 「大アイダホを支持する市民」のマイク・マッカーター会長は「この選挙は、オレゴン州の地方が州から出たがっていることを示している。オレゴン州が、自決などのリベラルな価値観を本当に支持しているなら、議会は、私たちの意思に反して、郡を人質に取ることは決してない。政府高官を選挙で選べるのだから、政府も選挙で選べるはずだ」と主張している。

 マラー郡で54%、レイク郡で74%が移転案を支持した。「大アイダホを支持する市民」によると、両郡での平均投票率は43%で、州全体の平均25%よりも大幅に高い。

 投票の文言はわずかに相違がある。「シャーマン郡が承認した案は、郡政委員に『アイダホ州の境界線引き直しによる郡の利益』を推進することに責任を持たせるというものだ」と「大アイダホを支持する市民」は指摘した。

 「(その他の4州は)郡政委員に、定期的に会合を開いて『アイダホ州の境界線の引き直しに関するいかなる協議でも、(郡の)利益をいかにして推進するかを話し合う』よう求める案に賛成した」

 投票は、オレゴン、アイダホ州の議会議員らに「両州の間の境界線を引き直すための州間合意を話し合う」よう圧力を掛ける計画の一環。

 オレゴン州の36郡のうち22郡をアイダホ州の保守的な環境へと移転させることを目指している。そのための境界線の見直しには、両州の議会の承認が必要となる。

 言うまでもなく成功の可能性は低いが、アイダホ州のブラッド・リトル知事も、不満を持ったオレゴン州民を喜んで迎え入れると主張。ジャガイモで有名なこの州に入りたがっている理由は分かっていると述べている。

 リトル氏はFOXニュースで2月、「オレゴンの人々はアイダホを好意的に見ている。それは、アイダホの規制や価値観のせいだ。全く驚いていない」と述べた。

 また、州の名が「大アイダホ」に変わることはないと述べた。

 「何が起きようと、州名は維持する」

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