バイデン政権の排ガス規制で国民は難問に直面

(2021年5月27日)

Photo by: Rich Pedroncelli FILE – In this Feb. 26, 2015 photo, a full-scale mock-up of a high-speed train is displayed at the Capitol in Sacramento, Calif. On Friday, May 14, 2021, Gov. Gavin Newsom proposed spending $11 billion on transportation improvements, half of it for a troubled bullet train intended to link California’s major metropolitan areas eventually and projects supporting the 2028 Summer Olympics in Los Angeles. The Democratic governor billed the proposal as a way not just to repair decaying roads and bridges but to “build a modernized transportation system for the next century.” That also includes improving public transportation and the state’s major ocean ports and encouraging more use of zero-emission vehicles. (AP Photo/Rich Pedroncelli, File)

By THE WASHINGTON TIMES – – Thursday, May 20, 2021

 

 ANALYSIS/OPINION:自由とは、必要と欠乏を満たす選択を行う機会が与えられるという意味だった。

 

 それは、個人を対象にした場合のことだが、バイデン大統領は、政府に、米国民の移動手段の選択を制限する自由を与えている。カリフォルニア州に、自動車の排ガス基準を維持する自由を与えることにより、大統領の下の当局者は事実上、国民が購入したくなくなるような高価な車から選ぶことを強いることになる。

 

 消費者の難問は、国家道路交通安全局(NHTSA)の「安全で手頃な燃料効率(SAFE)」規制廃止計画からきている。トランプ政権は2019年、ワシントン州よりも厄介なカリフォルニア州の温室効果ガス排出規則の施行を阻止するためにこの規制を変更した。太平洋岸で起きたことは、それ以外の地でも起きる。規制廃止は、米国のガソリン車との恋仲の終わりの合図となり得る。

 

 州の大気質を規制するカリフォルニア大気資源局は、1960年代以降、他の州よりも厳しい排ガス基準を実施してきた。同局はさらに規制を強化し、2025年までに州の保有車両の8%が、ゼロ排ガス車(ZEV)で構成されるように求めている。これは、現在、全国で販売されている排ガスゼロ電気自動車の割合1%よりもはるかに高い。さらに、民主党のギャビン・ニューサム知事は、2035年に販売されるすべての新しい乗用車を排ガスゼロ車にするよう命じた。ニューサム氏は、内側がグリーンである限り、どの色を選んでもいいと言ってのけた。

 

 トランプに関係するすべてのものを消し去るキャンペーンの中で、バイデン政権は、1975年成立の「エネルギー政策・省エネ法」と、その後の企業平均燃費(CAFE)規制で、国の排ガス基準を作成するという連邦議会の意図を無視しようとしている。従来、自動車メーカーは、低燃費車と高燃費車を含む選択肢を消費者に提供することで、連邦の燃費規則を満たしてきた。

 

 しかし、カリフォルニア州独自の規則により、ほとんどすべての自動車メーカーは、譲歩し、彼らの最大の市場の要求をのんで、車両を製造することに同意した。他の州も緑の革命に、参加しつつあり、13州がカリフォルニア州の基準を採用している。その結果、トランプ氏が2026年までに求めた1ガロン当たり40.4マイルの平均燃費規制は、オバマ大統領が追求した1ガロン当たり54マイルに上昇する可能性がある。

 

 バイデン氏は、明らかに米国の全車両を電気自動車にすることを望んでいるが、米国人は、その希望を懐疑的に見ている。最近出た「ネイチャー・エネルギー」誌の調査によると、自宅での充電の煩わしさが、2015年から2018年の間に電気自動車を買ったカリフォルニア州民の約20%が、ガソリン車に戻った理由の一つだったという。

 

 もう一つは、コストである。燃費は、自動車運転の聖杯であるが、火曜日にミシガンで、バイデン氏が試乗した2022年型のフォードピックアップトラック電気自動車「F-150ライトニング」は、ベースモデルが7万㌦とみられている。カネがかかることによって嫌気が差して、賢明な消費者は、元のガソリン動力のF-150に乗り続けることを決意するようになるであろう。今年なら、2万9000㌦で行けるはずだ。こうして、勤勉な米国人は、車の難題を解決するというわけだ。

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