バイデン、プーチン両氏、6月16日にジュネーブで初顔合わせ

(2021年5月28日)

In this March 10, 2011 file photo, then-Vice President Joe Biden, left, shakes hands with Russian Prime Minister Vladimir Putin in Moscow, Russia. (RIA Novosti, Alexei Druzhinin/Pool via AP, File)

By Tom Howell Jr. and David Sherfinski – The Washington Times – Tuesday, May 25, 2021

 バイデン大統領は6月16日にロシアのプーチン大統領とスイスで会談する。ホワイトハウスが25日、明らかにした。

 2人は、英カービス湾で開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)出席に合わせてジュネーブを訪問する。

 サキ米大統領報道官は、「両首脳は、さまざまな差し迫った問題について話し合う。米露関係の予測可能性と安定を取り戻すことを望んでいる」と述べた。

 ロシア政府も同時に声明を出し、会談の日時を確認した。

 会談への注目度は高い。

 バイデン氏は、欧米諸国を悩ませてきたロシアとの「予測可能で安定」した関係を望んでいると述べた。

 情報当局者らは、2016年大統領選にサイバー攻撃で介入し、欧州と対立しているとしてロシアを非難してきた。プーチン氏とロシア軍は依然、ウクライナ国境沿いの緊張を高めている。ロシアは、米国と北大西洋条約機構(NATO)が攻撃を仕掛けていると主張している。

 オバマ元大統領は、バイデン氏が副大統領だった当時、ロシアとの関係のリセットを試みたが、クリミア半島などの問題をめぐって緊張は高まった。トランプ前大統領は、プーチン氏を直接、非難することを避け、非難されることがあった。

 会談の発表に先立ち、両国関係を揺さぶる出来事があった。

 バイデン政権は先月、ソーラーウィンズのソフトウエアを利用した大規模なハッキングに関与したとしてロシアへの制裁を発表した。

 その後も、ロシア、ドイツ間のガスパイプライン「ノルドストリーム2」をめぐってロシアの組織への制裁を発表した。だが、プロジェクトを管理するドイツ企業への制裁は回避した。米国はこのプロジェクトに反対している。

 プーチン氏は、ベラルーシを強権支配するアレクサンデル・ルカシェンコ大統領と良好な関係を維持している。ルカシェンコ氏は最近、ジャーナリストを拘束するために民間機の緊急着陸をさせたばかりで、バイデン氏、欧州から非難された。

 サキ氏は今週、記者団に対し「この会談で私たちが目指しているのは、この数年間のロシアとの不安定で、予測不可能な関係を、安定した、予測可能な関係へと移行させることだ。建設的な方法でそれは可能だと考える。だが、懸念している分野で手加減するという意味ではない」と述べた。

 米露間に横たわる緊張にもかかわらず、バイデン政権は、発足間もなく、ロシアとの核兵器削減条約の延長で合意を交わした。

 上院情報特別委員会のベン・サス委員(共和、ネブラスカ州)は、プーチン氏は反対派のリーダー、アレクセイ・ナワリヌイ氏への弾圧など、悪行を続けているが、会談はそれらの悪事に対する報酬と取られかねないと指摘した。

 「首脳会談でプーチン氏に報酬を与えるのか。プーチンはアレクセイ・ナワリヌイを収監し、かいらいのルカシェンコは、飛行機をハイジャックし、ロマン・プロタセビッチを捕らえた。米国は、自国民を恐れるギャングのようにプーチンに対処するのでなく、プーチンが大切にしてきたノルドストリーム2を与え、首脳会談でその行動に正当性を持たせている。弱いからだ」

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