コロナ感染の不法移民が米国に流入していると下院議員が指摘
By Stephen Dinan – The Washington Times – Wednesday, May 26, 2021
米国の新型コロナウイルスの感染は急速に減少しているが、国境では、高い割合で感染している不法移民が流入、その一部は解放され、地域社会に直接、流れ込んでいる。
民主党のヘンリー・クエラー下院議員(テキサス州)は、ラレードの当局者らからの情報として、テキサス州の国境から移送されてきた移民の陽性率が6%であることを明らかにしたが、これは米国民の2倍に当たる。
クエラー氏は、移民の数が膨らみ、ラレードの非営利団体では、国境警備隊が検査と隔離のために移送してくる人々全員を処理することはできないと述べた。移民の一部は、バス停で解放され、住民の中にまぎれ、国の中に入り込んでいる。
「ラレードにはシェルターが二つしかなく、いっぱいになると、国境警備隊が移民らをバス停や空港で降ろしている。指摘したように、ラレードからワシントンに飛ぶたびにいつも、そこにいる」
「これは私が言っているのではなく、ラレードの衛生担当の幹部らの言葉だ。米市民が感染症の脅威にさらされるのではないかと心配している」
クエラー氏は、下院歳出委員会で証言するアレハンドロ・マヨルカス国土安全保障長官に訴えた。
マヨルカス氏は、この主張には直接応えず、国土安保省が対応すると主張した。
「個人の移動に対処するための計画がある」とマヨルカス氏は述べている。
マヨルカス氏は、ラレードの当局者からこの問題で話を聞きたいと述べた。
また、これ以外にも、国境の行き来が制限されているため、国境付近のコミュニティーが経済的な困難に直面しているという問題があると指摘した。
「クエラー氏の選挙区、南部国境、北部国境の国境付近のコミュニティーの人々に約束できるのは、公衆衛生上必要とされる以上に移動を制限することはないということだ」
移民の陽性率6%は、バイデン政権になって国境に来る移民が急増し始めた2カ月前の予測より低い。
テキサス州のあるコミュニティーでは、陽性率25%が報告され、移民税関捜査局(ICE)によると、保護している不法移民のうち、5%~10%が陽性だという。
初期には数千人が検査を受けることなくコミュニティーに直接解放されていた。ICEに大量の移民を処理し、隔離し、保護する能力がないからだ。
自治体と非政府組織が出向いて、連邦政府からの資金を受けて、検査を行っている。
しかし、クエラー氏の指摘は、この穴が現在の態勢の中に依然として存在していることを示している。