政治色強まる米軍、共産主義批判の宇宙軍中佐を解任
(2021年6月2日)

Space Force Lt. Col. Matthew Lohmeier’s abrupt dismissal earlier this month, which is now being investigated by the Air Force’s own inspector general, is providing Exhibit A for those with questions of whether political correctness, “critical race theory” and anti-conservative biases are finding a home at the Pentagon. (U.S. Air Force photograph)
米宇宙軍のマシュー・ローマイアー中佐は、「新マルクス主義に基づく」人種・多様性プログラムが米軍内で影響力を増していると主張する本の執筆や発言をめぐり、司令部から解任された。だが、議会では中佐の強力な擁護者が新たに現れた。上院軍事委員会の共和党幹部だ。
共和党では政治色を強める国防総省の環境を見て懸念を表明する議員が相次いでいるが、ジェームズ・インホフ上院議員(オクラホマ州選出)もその一人だ。国防総省では、バイデン政権以前ならほとんど注目されなかったような保守的、伝統的な発言をした兵士たちが標的にされているようだ。
今月のローマイアー中佐の突然の解任は、空軍の監察官が調査を行っている最中だが、ポリティカル・コレクトネス(政治的正当性)や「批判的人種理論」、反保守派の偏見が米軍内で蔓延(まんえん)しているかどうかに疑問を呈した者がどうなるかの見本となった。
「ローマイアー中佐の件をめぐる(空軍の)対応には多くの疑問がある」と、インホフ氏は主張した。「兵士たちは既存の規則や法律の範囲内であれば、マルクス主義を批判すべきであり、そう奨励されるべきだ」
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