テキサス州知事:州独自の国境の障壁を建設する
By Victor Morton – The Washington Times – Thursday, June 10, 2021
国境の壁は、バイデン大統領が築かなければ、テキサス州が築く。
テキサス州のグレッグ・アボット知事は10日、リオグランデ川沿いの越境しやすい地区に障壁を建設し、不法移民を州の責任で逮捕し、収監すると述べた。
アボット氏は、この日行われたデルリオでの国境サミットの直前、ブライトバート・テキサスに「越境はコントロールできていない。バイデン政権に、警備を強化したり、責任を果たしたりする様子は見られない」と述べた。
テキサス州は、一斉逮捕を行い、拘束者を増やすことを計画している。流入を止め、不法移民にメッセージを送るためだ。
「バイデン政権がこれらの人々が米国に来るのを歓迎している光景が、国中の動画で見られている。私たちはそのようなメッセージは送らない。テキサス州に来れば、逮捕され、この国を歩き回ることなく、直接、刑務所に行くことになる」と述べた。
アボット氏は今月に入って緊急事態を宣言、ブライトバート・テキサスに、障壁という物理的な抑止策とは別に、連邦移民法にとらわれずに人々を逮捕する法的根拠を規定すると述べていた。
連邦最高裁は、2010年のアリゾナ州法に関する事例で、州の移民問題の権限を制限する判断を下した。州の警察権限法は支持するが、州は不法滞在そのものを犯罪とすることはできない。
アボット氏は「移民がこの障壁を動かしたり、妨げたりすれば、犯罪となる」と述べた上で、何らかの被害を出すこと、侵入すること、州や自治体の資産を破壊することは犯罪となると訴えた。
州の緊急事態宣言では、これらの犯罪行為への罰則も強化された。
「現在、B級軽罪とされているものをA級軽罪にした。これは、最大180日間、収監されることを意味する」
アボット氏はさらに、「これらの犯罪の一部は、州の重罪となる可能性もある」と述べた。
アボット氏は、国境のデルリオ地区での越境が急増していると指摘、以前は「リオグランデ渓谷に集中」していたと述べた。
また、デルリオ地区の住民は「非常に危険な人々が数多く、国境を超えるのを見ている」としたうえで、「住民は、この危機的状況に対処するため、州からの支援を求めている」と強調した。
「越境する人が増えているという報告がなされており、対策を強化し、対応しなければならない」