中国、カザフに派兵の用意 上海協力機構が支援を表明
(2022年1月12日)

2022年1月8日土曜日、カザフスタン・アルマトイで道路を制圧するカザフスタンの兵士たち。カザフスタンの大統領は金曜日、治安部隊が騒乱に参加する人々を射殺することを許可し、暴力的になった反政府デモに対する弾圧を劇的にエスカレートさせる扉を開けた。中央アジアの国家は今週、30年前にソビエト連邦から独立して以来、最悪の街頭抗議行動を経験し、この騒動で数十人が死亡した(Vladimir Tretyakov/NUR.KZ via AP)。
中国が主導する上海協力機構(SCO)は、反政府デモが発生したカザフスタンへの介入の用意があることを表明、ロシアに続いて中国がカザフに派兵する可能性が指摘されている。
ロシアのタス通信によるとSCOは「要請があれば」カザフを支援すると表明。情勢が安定化しなければ、中国からの派兵の可能性もあることを示唆した。中露など8カ国からなるSCOにはカザフも加盟している。
中露はカザフとの国境線が長く、情勢の不安化を機に、カザフなど中央アジアでの地政学的影響力を強化することを狙っている可能性がある。
米シンクタンク、国際評価戦略センター(IASC)の上級研究員で中国問題専門家のリック・フィッシャー氏は、カザフをめぐるロシアとの連携は、中国を中心とする世界秩序「パックス・シニカ」の前触れと指摘、「中国が世界に、直ちに軍事力を投射し、親中の独裁国を支援し、抑圧された国民の意思を無視するようになる」と指摘した。
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