クルーズ氏、スタンフォード大に多様性担当幹部を解雇し、連邦判事を締め出した学生を処分するよう要求

(2023年3月18日)

2023年3月8日(水)、ワシントンのキャピトル・ヒルにて、航空機認証・安全・説明責任法の実施を検討する上院商業・科学・運輸委員会の公聴会で、耳を傾けるテキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員(写真)。(AP Photo/Mariam Zuhaib)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Wednesday, March 15, 2023

 テキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員は、スタンフォード大学当局に対し、先週、保守派の連邦判事の講演を妨害した学生を懲戒し、扇動した学生ではなく招待された連邦判事を非難した幹部を解雇するよう求めた。

 クルーズ氏は、スタンフォード大学ロースクールには「こうした学生の行動を懲戒する権利は十分にあり、実際にそうするよう強く要請する」と述べた。同氏は、同大学長とロースクール学部長に宛てた14日の書簡で、「この非難されるべき行為に関与した学生を特定し、懲戒することを怠れば、今後このような行為を助長するだけだ」と述べた。

 また、9日に演壇に立ち、言論の自由を支持すると主張しつつカイル・ダンカン連邦地裁判事を6分間説教した、多様性・公平性・包摂担当副学部長ティリアン・シュタインバッハ氏による「傍若無人な」行動を非難した。

 「シュタインバッハ副学部長の行動は、学生が見習うべき態度とは程遠く、発言の最後に『ここでこのようなことが起きてうれしい』と述べ、抗議者たちの破壊的行為を正当化した」とクルーズ氏は述べた。「連邦判事や来賓、そして貴大学の方針を明白に軽視していることを考慮し、速やかにその職を解くよう勧める」

 スタンフォード大のマーク・テシエラビーン学長と同大ロースクールのジェニー・マルティネズ学部長は10日、ダンカン判事への書簡で混乱について謝罪し、「このようなことが再び起こらないようにするための措置を取っている」と述べた。

 「妨害行為に対するわれわれ方針には、学生は、罵声を浴びせる、もしくは他の形態の妨害行為により『公共のイベント』の『効果的な遂行を妨げる』ことは許されないとされている」と書簡は述べている。「さらに、大学の方針を執行すべき職員がそれを怠り、代わりに言論の自由に対する大学のコミットメントに沿わない不適切な方法で介入した」

 トランプ前大統領によって任命されたダンカン判事は結局、発言をすることなく、スタンフォード・フェデラリスト協会が主催する学内イベントを後にした。同氏は、現場に到着した連邦保安官に護衛された。

 ダンカン氏のスピーチのタイトルは「最高裁と対話する第5巡回控訴裁 新型コロナウイルス、銃、ツイッター」と題された。

 会場では、学生たちが判事を人種差別主義者とののしり、冒涜的な言葉を使い、判事が話そうとするのを遮るなどして、怒鳴り散らし、ヤジを飛ばした。シュタインバッハ氏は、事前に用意した発言で、裁判官に対して「この場に来たことをもちろん歓迎する」と言いつつも、「それはする値打ちのあるものなのか?」と問い掛けた。

 彼女はこう続けた。「つまり、このことが引き起こす苦痛や分裂に見合う価値があるのか? ツイッターや銃や新型コロナについて、何かとてつもなく重要なことがあるのか。それは、数年間、隣同士に座り、ロースクールでの戦いを共に経験し、世界に出て弁護士となるような人たちの間に分裂をもたらすことに値するのか?」

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