ディズニー・パリ五輪に「意識高すぎ」賞 過度の多様性を揶揄
By Valerie Richardson – The Washington Times – Monday, December 30, 2024
ディズニー、ハーバード大学、パリ五輪は、2024年の「ワースト・オブ・ザ・ウォーク(最悪のウォーク、意識高すぎ)」賞を受賞した。これは、企業や組織による「マスコミで大きく取り上げられた不埒で行き過ぎたウォーク(差別などの社会問題に過敏)な出来事」に対して贈られる、不名誉な賞だ。
社会的な不寛容を監視する無党派の非営利団体「ニュー・トレランス・キャンペーン」によるこの賞は、今回で4回となり、ハーレーダビッドソン、コロンビア、スーパーボウルLVIIIも受賞した。
右派系団体のグレゴリー・アンジェロ会長は、ワシントン・タイムズ紙に「重要なのは、米国ではウォークを笑いものにできるということを理解することであり、私はそうであるべきだと思っている。それが、このウォーク文化を抑制する方法だからだ」と述べた。
アンジェロ氏は、同時に多様性、公平性、包括性といった左翼的な概念を米国民に押し付けようとする活動は軽視されるべきではないと主張した。
「私たちの文化全体に左翼的なイデオロギーのアジェンダを押し付けている、非常に大きく、資金力のある、非常に強力な機関が存在することにも注意する必要がある。このリストを茶化すのも大切だが、真剣に受け止めることも重要だ」
10の受賞団体のトップは、1シーズンで消えてしまったディズニー+のストリーミング・シリーズ「アコライト」だ。「スター・ウォーズ」シリーズの中でも特に左翼的で、嘲笑を浴び、「フォースを持つレズの魔女だけの集会」といった内容も盛り込まれている。
2024年パリ五輪は、レオナルド・ダビンチの絵画「最後の晩餐」に登場する使徒にふんしたドラッグクイーンを開会式に起用したことが評価された。ハーバード大学は、共和党のドナルド・トランプ氏の大統領選勝利を受けて一部の教授が授業をキャンセルしたことで選ばれた。
スーパーボウルは、黒人の国歌として知られる「Lift Ev’ry Voice and Sing(声を上げて歌おう)」で試合を開始したことが評価された。「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切)」運動全盛期の2020年以降、ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のチャンピオンシップの前にはこの歌が必ず歌われている。
トップ10には、「トランスジェンダーの健康のための世界専門家協会」、英自動車メーカーのジャガー、反トランプ活動で知られるウィスコンシン州の小売業者、ペンジー・スパイス、玩具のマテルが入った。
なぜマテルが入っているのか。同社は2019年に「クリエイタブル・ワールド」と呼ばれる性的に曖昧なアクセサリーを付けた性別にとらわれない人形のシリーズを発売したが、このシリーズはすでに終了しているようだ。ワシントン・タイムズ紙はマテル社にコメントを求めた。
キャンペーンはまた、2024年の「寛容のチャンピオン」賞を保守派の活動家で映画製作者のロビー・スターバック氏に授与した。同氏は、複数の企業に「多様性、平等、包括性(DEI)」プログラムの廃止や縮小を働きかけ、ヒューマン・ライツ・キャンペーンの「企業平等指数」との提携を解消させた
スターバック氏がターゲットとした企業には、ジョン・ディア、フォード、ハーレーダビッドソン、キャタピラー、トラクター・サプライ、ウォルマートなどがあり、いずれも労働者階級のイメージで知られるブランドである。
アンジェロ氏は、「ロビーはユニークな角度からウォークとの戦いに臨み、歴史的に非常にブルーカラー的でアメリカ的な魅力を持つことで知られる機関や企業に特に目を向けた。彼は、これらのブランドがDEIやウォーク政策に関与しており、それによって、ブランドの価値は下がり、収益にも悪い影響があると指摘した」と述べた。
スターバック氏の活動は他の企業にも注意を促した。11月、ウォルマートがDEIイニシアティブを撤回し、同氏が連絡した1週間後にはウォルマートは企業平等指数から撤退したという。
アンジェロ氏は「ロビーの今年の働きかけは波及し、非常に大きな影響を与えた」と指摘した。アンジェロ氏は、人権団体「ログ・キャビン・リパブリカンズ」の元会長で、第1次トランプ政権で働いていたこともある。