バノン氏、マスク氏を「追い出す」 トランプ2.0へ高まる緊張

(2025年1月18日)

収監されていた連邦矯正施設ダンベリーから釈放され、記者会見するスティーブ・バノン(2024年10月29日、ニューヨーク)。(AP Photo/Eduardo Munoz Alvarez)

By Seth McLaughlin – The Washington Times – Tuesday, January 14, 2025

 ドナルド・トランプ次期大統領が返り咲き、政策を実行に移し始めるのを前に、スティーブ・バノン氏は、イーロン・マスク氏にポピュリストのレッテルを貼ろうとしている。

 政権発足を控えバノン氏は、マスク氏らIT大手幹部と戦う構えだ。マスク氏らは、2024年の選挙でトランプ氏支持に回ったものの、「米国を再び偉大に(MAGA)」運動の思想的根幹を脅かす存在と見なされている。

 人気番組「ウォー・ルーム」の司会者バノン氏は14日、政治専門紙ポリティコのフォーラムでマスク氏について、「私にとって衝撃的なのは、彼が大した能力を持っていないということだ。実際に意思決定をしたり、決定を知らせたり、決定を推進したりする能力を持っていないからだ」と語った。

 バノン氏は、トランプ氏の2016年の選挙戦で参謀を務め、1期目の初期に仕えたが、マスク氏が現代の政治における二つの最強の兵器を持っていることを認めた。無尽蔵の現金と、政治的議論を促進し、検閲することができるソーシャルメディアXだ。

 バノン氏は、「トランプ大統領は優れた能力を持っている。特にアイデアを議論する人々、何が最良のアイデアかを見極める能力を備えている。そして最良の政策が勝利する。だから、今後、議論はどんどん激しくなる」と述べた。

 バノン氏は、特に移民問題でマスク氏と衝突しており、最近のインタビューで、20日にトランプ氏が就任するまでに、テスラとスペースXのCEOであるマスク氏をホワイトハウスから「追い出す」と宣言した。

 バノン氏は最近、イタリアのコリエレ・デラ・セーラ紙に「彼は南アフリカに帰るべきだ。なぜ地球上で最も人種差別的な南アフリカ人、白人の南アフリカ人が…米国で起こっていることに口をはさむのか」と述べた。

 しかし、マスク氏はここにいる。トランプ氏の邸宅マール・ア・ラーゴの常連で、無駄な支出を削減することを任務とする新しい「政府効率化省」の共同リーダーを務めている。

 世界一の大富豪のマスク氏や他のハイテク大手が、2期目のトランプ氏の意思決定に影響力を持ちすぎるのではないかという懸念が、MAGA支持者の間で高まっている。

 バノン氏は14日、マスク氏のトランプ氏への影響力はそれほど大きくないと主張した。閣僚の人選に影響力を持っていることは認めたが、トランプ氏が財務省のトップにハワード・ルトニック氏ではなくスコット・ベッセント氏を起用したことで、マスク氏は敗北したと指摘した。

 バノン氏は、電気自動車(EV)税控除でマスク氏と対立し、高度熟練労働者のためのH-1Bビザをめぐる激論でマスク氏に早くも勝利したと主張している。

 「彼はすでに、H-1Bビザを改革する必要があると言っている。われわれは廃止すべきだと言っている」

 トランプ氏はマスク氏に同調し、世界有数の頭脳を留まらせることは国家にとって意味があると述べている。バノン氏は、このプログラムを奴隷労働になぞらえた。

 「イーロンもそこに連れて行こうと思う。イーロン・マスクをテクノフューチャリストからポピュリストナショナリストに変えることができれば、真の前進が始まる」

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