環境団体がCO2排出削減技術に反対

(2026年3月29日)

2023年8月15日(火)、ノースダコタ州ビスマークの東にある田舎道沿いに、「CO2なし、収用なし」と書かれた看板が立てられている。この看板は、サミット・カーボン・ソリューションズ社が計画している総額55億ドル、全長2,000マイルのパイプライン網に反対するものだ。同計画は、5つの州にある数十のエタノール工場から排出される二酸化炭素を、ノースダコタ州中部へ輸送し、地下深くに恒久的に貯留するものである。(AP通信/ジャック・デュラ)

By Susan Ferrechio – The Washington Times – Wednesday, March 11, 2026

 気候変動対策として有効とされる炭素回収技術があるにもかかわらず、環境団体がその導入阻止に動いている。

 米ルイジアナ州では現在、州内各地で計画されている新たな「クラス6」注入井戸の建設を止めようとする動きが広がっている。主導しているのは温室効果ガス削減を訴える団体だ。

 クラス6井戸は、二酸化炭素(CO2)を地下深部の岩層に注入し長期保存するためのもので、この手法は「二酸化炭素回収貯留(CCS)」と呼ばれる。

 世界経済フォーラムは、CCSをネットゼロ排出達成の鍵となる技術と位置付けている。

 米議会予算局によると、米国はCCS分野で世界をリードしており、15以上の施設が稼働中で、国内のCO2排出量の0.4%を回収できる能力を持つ。さらに開発中の121施設が完成すれば、年間排出量の3%を回収できる見通しだ。

 しかし環境団体は、コストや有効性、安全性への懸念を理由に、これらのプロジェクトに強く反対している。

 批判派は、環境団体がCCSに反対するのは、この技術が米国で化石燃料の採掘と利用を延命させるからだと指摘する。

 一方、CCS擁護派は、環境団体が炭素排出削減を掲げながら、新たな井戸やパイプライン建設への反対運動を水面下で組織しており、真の狙いは石油・ガス・水素産業の排除にあると主張する。

 化石燃料に反対するシエラクラブなどの団体は、地域のCCS反対派と連携している。同団体はCCSを非効率で環境的にも危険な手法と見なしている。

 シエラクラブはCCSプロジェクトへの反対運動を展開するとともに、化石燃料の燃焼を全面的に廃止すべきだと訴える。これが地球温暖化と自然災害の原因だとしている。

 化石燃料の生産を支持する団体であるエネルギー研究所およびそのロビー組織アメリカン・エネルギー・アライアンスの会長、トーマス・パイル氏は、「仮に石油・ガス業界が大気中のCO2を消し去る魔法の杖(つえ)を発明し、それによって石油やガスの生産と利用が続けられるとしても、彼らはそれに反対するだろう。単純に反射的なイデオロギー的反対にすぎない」と述べた。

 CCS反対の先頭に立つ環境団体の一つ、アースワークスは最近、「気候対策を装ったCCS技術や化石燃料拡張に対して地域社会で高まりつつある反発を取り込んだ」ことで、ルイジアナ州のCCSプロジェクトを阻止したと歓迎した。

 同団体は本件についてコメントを控えた。

 ルイジアナ州は現在、CCSを巡る攻防の最前線となっている。

 同州は既存の石油・ガスのパイプライン網や強固なエネルギー・製造業基盤を持つため、CCSに適した地域とされる。また、メキシコ湾岸の多孔質岩層はCO2を数千年にわたり安全に地下貯留できると推進派は説明する。

 また、同州はプロジェクトにインセンティブを提供しており、議会もパイプラインや貯留施設建設のために企業が私有地を収用することを一定範囲で認めている。

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