AIによる無許可複製の阻止へ法案-上院

(2023年10月16日)

2023年8月16日、北京で開催されたWave SummitのAIチャットボットを宣伝するブースで、ノートパソコンからAIチャットボット「Ernie Bot」をチェックする来場者。中国の検索エンジンと人工知能企業のバイドゥは木曜日、ChatGPT相当の言語モデルを一般に公開した。(AP Photo/Andy Wong)

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Friday, October 13, 2023

 4人の上院議員が、人工知能(AI)ツールを使って他人の画像や声の複製を作成することを阻止するための新しい法律を提案している。急成長するこの技術からアーティストを保護する必要があるのではないかという指摘を受けた措置だ。

 この4人の上院議員によれば、「オリジナルを守り、アートを育成し、エンターテインメントの安全を保つ法案(NO FAKES法案)」は、AIが生成した模造品を同意なしに生産、配布することの制限を目指している。

 共同提案者であるクリス・クーンズ上院議員(民主、デラウェア州)はX(旧ツイッター)で「生成AIは新たな芸術の可能性の扉を開いているが、声や肖像を無許可で複製することを防ぐための指針が必要だ」と述べた。

 クーンズ氏は19日、議会は表現の自由に関する憲法修正第1条の権利と新しいAI規制のバランスを取る必要があり、NO FAKES法案は明確なルールを作るためのものだと述べた。

 マーシャ・ブラックバーン上院議員(共和、テネシー州)の事務所によると、NO FAKES法案は、AIが生成した複製を作成・共有した人々に損害賠償責任を負わせるものだという。ブラックバーン氏が公表した法案によると、罰則は1回の違反につき最低5000㌦となる。

 ブラックバーン氏は声明で、「作詞作曲家、俳優など優れた才能を持つ創造性豊かなコミュニティーは、自身の名前・画像・肖像(NIL)を所有する権利がある。この法律は、この創造性豊かなコミュニティーを保護し、AIモデルが誰かのNILを盗むのを防ぎ、それらの権利が法律の下で第一に考慮されるようにするための第一歩だ」と主張した。

 エンターテインメント業界の労働者のリーダーらは、上院議員らの取り組みを支持している。「米映画俳優・テレビ・ラジオ芸能人組合(SAG-AFTRA)」のフラン・ドレッシャー会長は、クーンズ氏、ブラックバーン氏、トム・ティリス上院議員(共和、ノースカロライナ州)、エイミー・クロブシャー(民主、ミネソタ州)の取り組みを称賛した。

 「パフォーマーの声や外見は、その人独自の特性の一部であり、それらが許可なく使用されることは許されない。同意が鍵となる。クーンズ、ブラックバーン、クロブシャー、ティリスの各議員が、パフォーマーにそのための手段を与え、有害な素材を削除するためのツールを提供するために尽力してくれていることに感謝する」

 ネット上の表現の制限を懸念し、ソーシャルメディア企業のコンテンツ規制と戦ってきたデジタル言論擁護派がこの法案を注視していることは間違いない。

 ブラックバーン氏の事務所によると、法案では、パロディ、批評、解説、スポーツ中継など、上院議員らが憲法修正第1条で保護されているとみなす作品における個人の表現は除外される。

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