女子スポーツ支援を訴えたバイデン氏に「厚かましい」と非難
By Valerie Richardson – The Washington Times – Friday, May 10, 2024
バイデン大統領は、政敵に格好の攻撃材料を与えてしまった。教育での女性に対する差別の撤廃を目指す教育改正法第9編(タイトル9)を見直し、女性を自認する生物学的男性も対象とすると発表したばかりであるにもかかわらず、国民に「女子スポーツを支援する」よう呼びかけたからだ。
バイデン氏は9日、2023年の女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)のチャンピオン、ラスベガス・エースを称えるホワイトハウスでの式典で、女性選手らにエールを送り、「女子バスケットボール界にとって飛躍の年となった」と述べた。
バイデン氏は、「少女や女性にとって重要なのは、自身が代表であることを自覚することであり、これは国全体にとっても重要なことだ。だからこそ、国として、私たちは女子スポーツをサポートする必要がある。実際に足を運んだり、テレビで観戦してスポンサーや番組を増やしたりすることで、女子スポーツのビジネスの成長を支援してほしい」
下院教育・労働力委員会の共和党議員らは、この発言に異議を唱えた。
教育省が4月19日に、タイトル9を見直し、「性自認」を追加する最終規則を発表したばかりだったためだ。
同委はX(旧ツイッター)に「3週間前、バイデン政権は、タイトル9を根本的に書き換えることで、生物学的な男性が女性のスポーツに出場することを認めることによって、女子スポーツを根絶することを最終決定した」と投稿した。
スポーツニュースサイト「アウトキック」のポッドキャスト「ゲインズ・オン・ガールズ」のホストを務めるオールアメリカン水泳選手ライリー・ゲインズ氏は、「女子スポーツを支援する最も簡単な方法は、男性を締め出すことだ」と述べた。
「バイデン氏とその政権は、票を得るために迎合し、善人ぶる売国奴だ。それは誰の目にも明らかだ」
独立女性スポーツ評議会は、バイデン氏を「スポーツの機会を男子に明け渡すことを女子に義務づけたばかりであり、厚かましい」と非難した。
教育省は、タイトル9の規則にはスポーツへのトランスジェンダー選手の参加資格は盛り込まれておらず、11月の選挙後に発表される予定の別の規則で扱われる見込みだと主張した。
男女別学スポーツの擁護者らは、タイトル9の書き換えは女子陸上競技に影響を与えることは間違いないとして、同省の主張に異議を唱えている。
共和党が主導する少なくとも22の州が、8月1日に発効予定の最終規則を阻止するために提訴している。
ラスベガス・エースは10月にニューヨーク・リバティを破り、2年連続でWNBAタイトルを獲得した。
バイデン氏は11月の大統領選への選挙戦に触れながら、「2連覇というのが、何かいいね」と述べた。