国際


招かれざる客:バイデンのアフリカ首脳外交に影を落とす中国

(2022年12月13日)
 ホワイトハウスは今週、アフリカ各国の首脳と3日間のサミットを主催する。バイデン政権は触れたがらないが、アフリカでの中国の軍事・経済的影響は拡大するばかりだ。
 国防総省や外交政策の有力アナリストは、アフリカにおける米国とその同盟諸国の利益に対抗する形の中国の活動について警告してきた。しかしアフリカ大陸から49人の首脳が到着するにあたって、あまり中国に言及したくないようだ。 →続き

下院共和党、バイデン政権によるアフガン監察官への妨害を追及へ

(2022年12月5日)
 バイデン政権とアフガニスタン独立監察官の間の水面下の戦いは、共和党が多数派の下院が1月に開幕すると、すぐにスポットライトを浴びることになる。共和党指導者は、国務省など連邦政府が組織的に「妨害」していたと主張し、阻止する構えだ。
 共和党下院議員らは、次の議会が開幕するとすぐに公聴会を開くと宣言している。その多くは、広く批判されてきた2021年8月のアフガンからの米軍撤収とその後の対応、なぜ高官が解雇されなかったかに焦点を当てることになる。 →続き

最も腐敗していない国はノルウェー

(2022年12月4日)
 スカンジナビアの海には何かいるのだろうか。ノルウェーは二つの異なる権利擁護団体によって、世界で最も腐敗していない国、最も退職者が住みやすい国としてランク付けされた。
 フィンランドとデンマークの間で4年間にわたり厳しい競争が繰り広げられ、2022年にノルウェーは初めて世界腐敗指数(GCI)でトップの座を獲得した。それに続くのは、その北欧のいとこたち、フィンランド、スウェーデン、デンマークの3カ国。エストニアは、第三者リスク管理サービスを専門とするスイスの企業、グローバル・リスク・プロファイルが集計したリストの上位5位に入った。 →続き

北核実験巡り割れる観測 中国の影響力に疑念も

(2022年11月26日)
 米情報機関は、北朝鮮の7回目の核実験が差し迫っていると警告してきたが、実験は実施されていない。北朝鮮専門家らは、隣国中国との複雑な関係が影響しているとの見方を示す一方で、核実験の準備が進んでいるという観測が間違っていた可能性も指摘されている。
 バイデン政権は、北に核実験を行わせないよう中国に働き掛けてきた。だが、専門家らは、北朝鮮の金正恩総書記は、中国の影響下にあるとみられることを嫌っており、効果は期待できないという。 →続き

米信教の自由委員会、インドの宗教弾圧に懸念

(2022年11月25日)
 米国の「国際信教の自由に関する委員会(USCIRF)」は22日、インドのナレンドラ・モディ首相の政権下で成立した宗教に関する法律や規制が「宗教的少数派に対してますます敵対的な環境を造成している」との調査結果を発表した。
 海外の信教の自由の監視を任務とするUSCIRFは、13億人以上の人口を抱えるインドの宗教的少数派の状況をまとめた最新報告を発表し、インドの政策が「宗教的少数派への不寛容を可能にし、共同体の分裂を拡大し、暴力、殺人、傷害、性的暴行(および財産の破壊)につながっている」と指摘した。 →続き

バイデン氏、トルコ大統領と会談 クルド問題が依然障害

(2022年11月18日)
 バイデン大統領は15日、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国だが、米国と緊張関係にあるトルコのエルドアン大統領と、緊張した関係の中で、予告なしに会談を行った。
 この会談は、インドネシアのバリ島で開催された20カ国・地域(G20)首脳会議と並行して実施されたが、ホワイトハウスは事前に発表していなかった。トルコメディアは両首脳の会談の写真をネットに掲載したが、バイデン氏に同行していた米国の記者団は会談を取材していない。 →続き

米中会談、バイデン氏は関与を求め、習氏は拒否

(2022年11月17日)
 バイデン大統領と中国の習近平国家主席は、14日の3時間に及ぶ非公開の会談で、米中関係の将来について、大きく異なる考えを持っていることが明らかになった。バイデン氏は2国間の関与拡大を求める一方、習氏は米国に手を引くよう求め、台湾やその他の問題に関して「レッドライン」を超えないよう露骨に警告した。
 ホワイトハウスの公式発表によれば、バイデン氏は、ますます攻撃的になっていると指摘されている中国との衝突を避けることを強調した。つまり、米政府はアジアでの「新たな冷戦」を望んでおらず、緊張緩和を目的とした会談や関与を通じて、両国間の緊張を静めたいということだ。 →続き