週末のシカゴで銃撃事件、19人死亡、13人の子どもが負傷

(2021年7月13日)

Chicago police work the scene where several people were shot in the Englewood neighborhood of Chicago, Thursday, July 1, 2021. (Tyler LaRiviere/Chicago Sun-Times via AP)

By Joseph Clark – The Washington Times – Tuesday, July 6, 2021

 米イリノイ州シカゴで暴力が急増し、独立記念日の週末を含む連休中に104人が銃撃を受け、19人が死亡、13人の子供が負傷したと報じられた。

 全国的に起きている犯罪の増加をめぐって市役所と市議会で政治的な報酬が続く中、シカゴで今年最も犠牲者を出した週末となった。

 「今起きている狂気がどのようなものであったとしても、それが止むことを願っている」とシカゴ在住のトニ・ワトキンス氏はシカゴ・サンタイムズ紙に語った。「普段、私はこのあたりが安全だと感じている。しかし、今回の事件は自宅近くで起きたので、それに疑問を感じている」

 シカゴ・サンタイムズのデータースは、その週末の銃による暴力を集計した。

 週末の負傷者には、シカゴの警官2人も含まれていた。彼らは5日早朝に群衆を退散させる途中で撃たれた。シカゴ警察のデイビッド・ブラウン警視官によると、今年は少なくとも33人の警官が銃撃を受けた。

 独立記念日はもともとこの街が危険になる時期だ。ブラウン氏は、シカゴの指導者との最近の会合で、その週末が「一年で最も挑戦的な週末」になるだろうと予測していた。

 同市の6月の犯罪統計では、昨年6月と比較して殺人が20%減少し、銃撃事件が13%減少した。しかし、今年上半期の殺人総数は、数十年のシカゴで最も犠牲者の多い年の1つだった昨年の同時期を上回った。6月末現在、殺人事件は2019年上半期と比べ、33%増となっている。

 犯罪率の上昇は、シカゴのロリ・ライトフット市長を守勢に立たせている。同氏は最近、暴力の原因として、隣接する州での銃規制の緩和や、深く根付いた社会的、経済的問題を指摘した。

 「暴力は制度的な問題の現れであり、それは公衆衛生上の危機であると考えている」とライトフット氏は地元のテレビのインタビューで述べた。「あまりにも多くの人たちが仕事や投資もない状況は、歴史的で数十年にわたる問題だ」

 ライトフット氏は、暴力の増加は、パンデミックのために裁判所が閉鎖されたという事実にも一部起因していると述べた。

 同氏は6月28日の記者会見で、「まだ報いを受けてない殺人者が多すぎる」と述べた。「シカゴだけでなく、この国全体でだ。だが、われわれの郡は悩まされている。だから、私は郡のパートナー、特に刑事裁判所のパートナーに呼びかけている。裁判所を開こう。人々は法廷で主張する必要がある。裁判の遅れは裁判の否定だ」

 一部の市の指導者はそれに同意しない。

 民主党のシカゴ市会議員レイモンド・ロペス氏は先週、フォックス・ニュースに、「ロリ・ライトフット氏は、暴力についての解決策を求めると述べてきたが、街頭で続く流血への対応はパフォーマンスにすぎなかった」と語った。「それは政治的で、同氏にとって冗談であり、気晴らしだった。彼女はこれを真剣に受け止めたことはない」

 ロペス氏はさらに「私たちの監督者は明らかに仕事をしていない。市長はシカゴ市を安全に保つ仕事をしていない。そして、われわれは彼女に密室の会議ではなく、公表してほしい。シカゴ市民を安全に保つ方法を公開の場で説明してもらいたい」

 ライトフット氏はこの週末、暖かい季節に通常急増する犯罪に対処するため、ツイッターでこの初夏に開発された戦略を宣伝した。

 「より安全なシカゴを作りたいと単純に言うだけではもはや安全ではない」とライトフット氏は4日にツイートした。「われわれは大胆で変革的な行動をとらなければならない」

 この戦略では、犯罪率が最も高い同一の15の警察区域を優先し、アウトリーチや防止プログラムを通じて警察が犯罪を防止できるようにコミュニティパートナーを関与させる必要がある。

 シカゴでの暴力は、全国的な犯罪の波を反映している。共和党は、昨年ミネアポリス警察官のデレク・ショーヴィン氏がジョージ・フロイド氏を殺害した後に広まった「警察予算の削減」運動の理不尽さを非難した。

 「ロサンゼルスからニューヨークまで、民主党が支配する都市で犯罪が急増している」とカリフォルニア州選出のケビン・マッカーシー下院議員(共和党)は先週ツイートした。「彼らは警察予算を削減したが、まだ終わりではない。彼らは法執行機関を完全に排除しようとしている」

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