報道官、バイデン氏の発言で後始末に奔走
By Jeff Mordock – The Washington Times – Friday, October 22, 2021
ジェン・サキ大統領報道官は、22日の記者会見で、前夜に行われたCNNの対話集会でのバイデン大統領の失言に関する説明に追われた。
サキ氏は、バイデン氏がサプライチェーン(供給網)の危機を解決するために州兵を使うと言ったことを撤回し、そのような方法は検討すらしていないと述べた。
また、台湾防衛に関する米国の立場が誇張されていたと主張、メキシコとの国境に行ったことがあるという発言について説明した。
対話集会でバイデン氏は、経済を混乱させ、店舗の棚が空っぽになっているサプライチェーンの問題を緩和するために、州兵を派遣すると述べた。
また、部隊を派遣し、トラックを運転させることを検討するかと聞かれ、「トラック運転手の数を増やすことができなければ、そうだ」と答え、州兵を招集する「タイムテーブル」を用意していると述べた。
サキ氏は記者団に対し、州兵の派遣は検討していないと述べた。
サキ氏は、大統領は連邦政府として州兵を招集できるが、通常は州知事の要請に基づいて招集されると指摘したうえで、サプライチェーンの障害を解消するために州兵を使う計画はないと述べた。
「州レベルで州兵の使用を要請することはよくあるが、それは知事の権限だ。私たちは積極的にそのような要請をしているわけではない。また、連邦レベルでの州兵の使用を積極的に求めているわけでもない」
さらにサキ氏は、バイデン氏が国境を訪れたことがあると主張していることについて、14年前の2008年に副大統領候補として国境を訪れたと説明した。
バイデン氏は対話集会で「私は以前に行ったことがあり、いや、つまり、よく知っている。行くべきだと思う。しかし、肝心なのは、そこに行くための時間が全くないということだ」と述べた。
サキ氏は、バイデン氏が2008年に「国境を車で通過した」と指摘し、バイデン氏は移民問題をよく理解していると強調した。
「大統領はよく理解している。誰もが知り、理解すべきことは、大統領は自分のキャリア全体を通してこれらの問題に取り組んでおり、国境を含む移民制度のあらゆる側面に精通しているということだ」と述べた。
FOXニュースのピーター・ドゥーシー記者は先月、サキ氏に、バイデン氏が「大統領、副大統領、上院議員、関係者」として国境を訪れた記録は「一切ない」と語った。
その際、サキ氏は「記録」を調べるべきだと主張した。ワシントン・ポスト紙も、バイデン氏が南部国境を訪れたという証拠は見つからないと報じた。
また、台湾が中国に攻撃された場合、台湾を守るという大統領の主張についても、サキ氏は後始末に追われた。
バイデン氏は、中国が台湾を攻撃した場合、米国は台湾を助けるかという質問に対して、「そうだ、そうすると約束している」と答えた。
これは、バイデン氏が米国の対台湾政策の転換を示唆しているかのように見えた。米国の政策は伝統的に「台湾関係法」によって管理されており、台湾とは公式に実質的な関係を築いているが、外交上の関係はない。
サキ氏は22日、米国の対台湾政策に「変更はない」ことを明らかにし、バイデン氏が事実と違う発言をした可能性を示唆した。
サキ氏は「大統領は政策の変更を発表したわけではなく、われわれも政策を変更していない。方針に変更はない」と述べた。
また、バイデン氏が、米国は台湾を支援すると語った理由について問われると、サキ氏は改めて「大統領は政策の変更を伝えるつもりはなかった」と主張した。