ミス・アメリカ、出場者は「生まれつきの女性」だけ 批判受け応募資格を変更

2021年12月16日(木)、コネチカット州アンカスビルのモヒガン・サンで、ミス・アメリカに選出されたミス・アラスカのエマ・ブロイルズが、紙吹雪の中手を振っている。(AP通信/ジェシカ・ヒル撮影)
By Valerie Richardson – The Washington Times – Monday, April 13, 2026
米国で最もよく知られるミスコンテスト「ミス・アメリカ」の主催団体は、男性の参加を認めているのではないかとの批判を受け、応募資格の性別に関する表現を改め、出場者は女性でなければならないと主張した。
大会広報担当者が13日に明らかにしたところによると、指針の文言は今年に入って改定され、応募者は「生まれつきの女性」である必要があることを明確化した。ただし、外性器が明確でない状態で生まれた、いわゆるインターセックスの女性については、矯正手術を受けていれば出場を認めるとしている。
ミス・アメリカ本部の広報責任者マロリー・ハドソン氏はワシントン・タイムズへの電子メールで、「現行の性別に関する応募資格規定は2024年後半に正式に更新され、2026年にも再度改定された。一貫性、透明性、出場資格を満たすすべての人に対する敬意を確保するためだ」と説明した。
さらに「この改定は法的助言に基づいて策定され、公平性と包括性への継続的な取り組みを反映している。特に参加規定では、女性の染色体を持ちながら外性器が一致しないインターセックス女性の出場資格を明確に認めている」と述べた。
この声明は、フロリダ州のジェームズ・アスマイヤー司法長官が、ミス・アメリカとミス・フロリダが女性向けイベントと称しながら州の不正商慣行禁止法に違反している可能性があると警告した書簡を送ったことを受けて出された。
アスマイヤー氏は大会主催者宛ての書簡で「もし男性の参加を認めているのであれば、これらの団体の『ミス』という名称は虚偽であり、そのような誤解を招く名称で運営することはできない」と指摘、「是正措置が取られなければ法的措置に取る可能性がある」と警告した。
同氏はまた、2024年にミス・ノース・フロリダのタイトルを獲得したケイリー・ブッシュ氏との1年にわたる論争を引き合いに出した。ブッシュ氏は、トランスジェンダーの出場者に「膣形成手術を伴う性別適合手術を完了している」ことを求めた契約書への署名を拒否したため、ミス・フロリダ大会への出場を阻まれていた。
この問題を取り上げたのは保守系団体リバティー・カウンセルで、ミス・アメリカは「誤ったジェンダー思想」を推進し、「性別に混乱した男性」に門戸を開いていると批判した。
リバティーのマット・ステイバー代表は13日、「ようやく常識を取り戻し、少年が少女になれるというばかげた文言を契約から削除したことを歓迎する」と述べた。
さらに「ミス・アメリカはもう、女性とは誰のことかを理解している。ブッシュ氏が直感的に理解していた常識だ。彼女に与えられるべきだった王冠と、それに伴う奨学金などの権利は回復されるべきだ」と主張した。
一方で、ミス・アメリカ側の弁護士スチュアート・モスコビッツ氏はこの見方に反論し、出場資格そのものは変更しておらず、「混乱を避けるため数カ月前に契約文言を修正しただけだ」と説明した。
同氏は「誤解に基づく攻撃を防ぐため、当初からの意図である『女性とは出生時に2つのX染色体を持つ者』であることを明確にした」とし、ブッシュ氏が署名を拒否した契約はインターセックス女性に関するものであり、男性を対象としたものではないと述べた。
また「2つのX染色体を持つ者は生物学的に女性であり、外性器が一致しないというまれなケースでも同様だ。その状態を矯正すれば出場は認められる」と説明した。
「46,XX」と呼ばれる性分化疾患で生まれた場合、遺伝的には女性でありながら外性器が男性型または曖昧な形であることがあり、通常は手術やホルモン治療で対応する。
モスコビッツ氏は、この条項がなければ「2つのX染色体を持つ生物学的女性が男性の外性器のまま出場する可能性がある」とし、主催団体にはそれを防ぐ権利があると強調した。
改定後の契約には「性別。応募者は生まれつきの女性でなければならない。女性とは出生時に女性である者、または2つのX染色体を持ちながら外性器が一致しないインターセックス女性で、膣形成手術を完了し医療記録で証明できる者を指す」と明記されている。
従来の契約では「女性とは出生時の女性、または男性から女性への性別適合手術を完了した者」とされていた。
モスコビッツ氏は、アスマイヤー氏に対し主張の撤回を求め、「事実を確認する前に公に攻撃したことでミス・アメリカの名誉を不当に傷つけた」と批判した。
この問題は2月に再燃し、ブッシュ氏は芸能サイト「TMZ」のインタビューで「胸が張り裂ける思いだ。ミス・アメリカは女性の定義すらできていない」と語った。
同氏は「最初に同意した契約とは異なる内容への署名を求められた。正当に優勝してから4週間後に変更されたからだ。王冠を失ったのは、ルールに違反したからではなく、真実を書き換えることを拒んだからだ」と主張した。
一方、ミス・アメリカ側は、タイトル剥奪や500ドルの奨学金没収を否定した。
ハドソン氏は「彼女はタイトルを剥奪されたわけでも奨学金を失ったわけでもない。そのような主張は虚偽であり注目を集めるためのものだ。組織に対する中傷的発言により出場資格を失った」と説明した。
この論争の背景には、ミスコンテストでトランスジェンダー参加者が増えている現状がある。過去5年で米国内外の大会で少なくとも6人が優勝している。
女性を自認する男性が2021年のミス・ネバダUSA、2024年のミス・メリーランドUSAのタイトルを獲得し、ミスUSAに進出したが、いずれも優勝には至らなかった。
ミス・アメリカでは州大会や全国大会でトランスジェンダーが優勝した例は確認されていないが、予備大会で優勝した例はある。
2022年には19歳のブライアン・グエンさんが、ミス・ニューハンプシャーの予備大会で、ミス・グレーター・デリーに選ばれたが、その後州大会に出場した形跡はない。