米国初の反共映画祭 10月、左翼ハリウッドに対抗

MGMが公開した日付不明の画像には、映画『ドクトル・ジバゴ』の一場面に登場する俳優オマー・シャリフが写っている。(AP通信/MGM提供)
By Kerry Picket – The Washington Times – Thursday, June 18, 2026
反共産主義映画祭が今年10月に開催される予定で、主催者は冷戦時代の埋もれた映画を再び大スクリーンに映し出すことで、米国で拡大するマルクス主義運動に加わろうとしている人々への警鐘としたい考えだ。
保守派活動家で作家のマーク・ジャッジ氏は、連邦最高裁ブレット・カバノー判事の高校時代の友人として知られるが、「共産主義犠牲者追悼財団」と提携し、米国初の反共産主義映画祭を立ち上げた。
同氏にとって、この映画祭は、ハリウッド映画で極左勢力がメッセージ発信を支配してきたことに対する保守派の長年の不満への一種の解毒剤だ。
ジャッジ氏は、現代の左翼的な文化的影響力や社会主義思想に対抗する古典映画を上映し、特に若い世代に訴えたいと考えている。
「学生は入場無料にすることも考えられる。比較的低予算の取り組みで、共産主義という有害な思想に対する免疫を身に付けさせることができる」と同氏は語った。
ジャッジ氏は昨年、非営利映画団体アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)による「ザ・ライブズ・オブ・アザーズ」「トライアル」「マイ・サン・ジョン」などの上映会に参加したことで、このジャンルを特集した映画祭を開こうと思い立った。
昨年9月にはクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で資金集めを開始し、すぐに全米から関心が寄せられた。これまでに約2万6000ドル(約380万円)が集まっている。
同氏はワシントン・タイムズに「すぐに反応があった。全米の人々から『いつ開催されるのか』『どうすれば参加できるのか』というメールが次々と届いた」と語った。
ワシントンにある「共産主義犠牲者博物館」を運営する共産主義犠牲者追悼財団は今年2月、まさにそのような大衆文化への浸透を図る活動を探していたとして同氏に接触した。同財団は映画祭を通じて博物館の認知度を向上させることも目指している。
上映候補作品には、「ドクトル・ジバゴ」「若き勇者たち」「善き人のためのソナタ」「存在の耐えられない軽さ」「ワン・ツー・スリー/ラブハント作戦」「フリーダムズ・フューリー」「ドリーミング・アゲインスト・ザ・ワールド」、1954年版の「動物農場」などが含まれている。
財団理事長で博物館創設館長のエリザベス・スポルディング氏は、映画祭で上映される反共産主義映画は、強制収容所の芸術作品コレクションなど博物館の展示内容を補完するものになると述べた。
「博物館には多くの学生団体や各国要人、政府関係者が訪れる。しかし、共産主義の危険性や脅威、その有害な思想についてあまり知らない人々にも来てもらいたい。この映画祭は、ワシントン地域だけでなく全米各地からさまざまな人々を呼び込むことになるだろう。それは新たな人々に訴えかける素晴らしい機会だ」
映画製作・人材育成を支援する非営利団体ムービング・ピクチャー・インスティチュート(MPI)も映画祭に協力しており、上映会に映画製作者を招くことも検討している。
ジャッジ氏は、メリーランド州シルバースプリングにある映画館複合施設AFIシルバー・シアター&文化センターを会場として確保しようとした。同氏によると、特別イベント担当者は当初この企画に好意的だったが、上映料の変更や日程調整を巡る対立の末、約2カ月後に受け入れを拒否された。
ジャッジ氏は、その背景に同センターの左翼的な政治姿勢があるとみている。
「理事たちや友人たちは皆、『あそこは絶対に認めない。あそこの人たちは共産主義者だ』と言っていた。そして案の定、約2カ月後に『受け入れはできない』と言われた」と同氏は語った。
ワシントン・タイムズはAFIシルバーにコメントを求めた。
ジャッジ氏は、保守派は新たな映像作品を製作するために何千万ドルもの費用を費やす必要はないと言う。既に優れた反共産主義映画の膨大な蓄積があり、それを再評価して上映すればよいからだ。
同氏は映画祭への招待者として、メル・ギブソン、ゲーリー・オールドマン、アダム・ドライバー氏らの名前を挙げている。
また、この映画祭を毎年開催される伝統的な行事へと発展させ、いずれはハリウッドの左翼的な風潮に挑戦する若手映画製作者らを引き付けたい考えだ。




