進まないグアンタナモ閉鎖、政府対応に不満も
By Mike Glenn – The Washington Times – Tuesday, January 11, 2022
バイデン政権幹部は、20年にわたる世界的なテロとの戦いの間に捕らえられ、起訴された39人の戦闘員がまだ拘束されているにもかかわらず、キューバのグアンタナモ湾の米軍収容施設を閉鎖する意向に変わりはないと主張している。
国防総省のジョン・カービー報道官は、残留している収容者のうち13人は送還の準備ができており、14人は定期的な審査の対象となると述べた。バイデン氏が約1年前に大統領に就任して以来、全員が新たな審査を受けている。
カービー氏は、グアンタナモの収容施設閉鎖の最善の方法を、国防総省で検討中であり、それ以上のことは話せないと述べた。この施設は、その有用性はとっくに失われ、敵対国の反米プロパガンダとしてしか機能していないと以前から批判されてきた。
カービー氏は10日、国防総省で「私たちは、この施設を閉鎖することに引き続き尽力する。そしてもちろん、それはすでに非常に少なくなっている収容人数を減らすことを意味する」と、記者団に語った。
グアンタナモに残っている収容者は三十数人で、9・11同時テロやジョージ・W・ブッシュ政権によるアフガニスタンとイラクでの軍事作戦の後に収容された約800人から大幅に減少している。カービー氏は、「驚くにはあたらないが、彼らは最も扱いにくく、裁きにくい。今、その作業に取り組んでいる」と述べた。
グアンタナモ閉鎖支持派の中には、バイデン氏の公約の一つである施設の閉鎖について、政権のこれまでの取り組みに不満を持っている人もいる。オバマ大統領も2期にわたって閉鎖を試みたが、議会での反対によって何度も阻まれた。
ニューヨークの憲法権利センターの弁護士、ウェルズ・ディクソン氏はAP通信に、「バイデン大統領は、政策としてグアンタナモを閉鎖する意向を示しているが、閉鎖に向けた実質的な措置はとっていない」と述べている。