米艦隊司令官、中国による台湾封鎖を警告

(2022年9月25日)

2018年11月21日(水)、香港の米海軍空母「ロナルド・レーガン」の甲板で話すカール・トーマス米少将(当時)。現在は米第7艦隊司令官を務める副提督で、最近ウォール・ストリート・ジャーナル紙に「中国には台湾を封鎖する能力がある」と語った。(AP写真/Kin Cheung)

By Bill Gertz – The Washington Times – Tuesday, September 20, 2022

 米海軍の艦隊司令官によると、大規模な海軍を擁する中国は、台湾を封鎖するために必要な数の水上艦を備えている。

 米第7艦隊のカール・トマス司令官は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙とのインタビューで、「中国海軍は規模が大きく、台湾周辺の船を威嚇し、排除しようと思えば、十分可能だ」と述べた。

 中国の人民解放軍は先月、台湾周辺で大規模な軍事演習を実施、防衛専門家らは、中国が領有を主張する台湾への軍事行動の予行演習との見方を示した。

 軍事演習前に、米国のペロシ下院議長が台湾を訪問しており、中国はこの訪問について、台湾の地位に関する米中の合意に抵触すると主張した。

 中国は8月初め以降、少なくとも5隻の艦艇で台湾を包囲したり、複数の軍用機に日常的に台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入させたりなど、軍事挑発を強化している。

 バイデン大統領は18日のテレビインタビューで、米国は、中国が台湾を軍事的に攻撃すれば、介入し、台湾を守ると述べた。

 バイデン氏は、CBSの「60ミニッツ」で、台湾防御のために米軍を派遣するのかという質問に「その通り。前例のない攻撃があれば」と答えた。

 ホワイトハウスはその後、この発言は台湾防衛に関する米国の政策の変更を示すものではないと主張した。米国は従来、台湾に対し「あいまい戦略」を取り、中国からの攻撃に対しどのように対応するかを明確にしてこなかった。しかしバイデン氏は、米軍が台湾を守ると繰り返し発言しており、補佐官らは否定するものの、政策の変更を示している。

 日本とオーストラリアの政府も最近、非公式に米軍の台湾防衛に加わる可能性を示唆している。

 米軍の作戦立案者らは今、バイデン氏が米軍の軍事介入の引き金となるとした「前例のない攻撃」の意味を明確にするために頭を悩ませている。

 トマス司令官は、中国が台湾に軍事力を行使するかどうかは分からないと述べた。しかし、第7艦隊はどのような事態にも備えていなければならない。

 トマス氏は、「中国が動的でない、つまり封鎖などそれほど動的でないことをした場合、国際社会は、介入し、問題解決に協力できる」と指摘した。

 ハワイを拠点とするインド太平洋軍の2人の司令官が最近の議会証言で、中国軍が今後、数年の間に台湾の併合を試みるだろうと述べた。

 トマス氏は、ペロシ氏を台湾に運んだ米軍機が特殊な戦術を使って、中国軍がペロシ氏の搭乗機を脅かす可能性に備えたことをも明らかにした。軍用機は、中国が領有を主張し、島々に対空ミサイルを配備している南シナ海上空を避け、回り道をして台湾まで飛んだ。

 トマス氏は、米高官が予防措置を取ることを決めたと述べた。

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