ビル・ガーツ


中国、好待遇で米科学者を引き抜き 狙いは先端技術の窃取

(2023年11月18日)
 ワシントン・タイムズの調査から、中国が14億㌦以上を投じて研究所を設立し、米ロスアラモス国立研究所から引き抜いた科学者らに運営させていることが明らかになった。米国の科学者を雇用し、先端技術を獲得するための取り組みの一環だ。
 この研究所は中国浙江省寧波市の東方理工高等研究院(EIAS)。同市で設立が計画されている東方技術学院(EIT)の前身とEIASのサイトでは説明されている。EIASは、中国が独自に生み出すことのできない最先端技術を獲得するため、米国の科学者らに100万㌦もの給料を支払い、さまざまな便宜を図っている。 →続き

中国 米から窃取の技術で軍備増強-米議会諮問委

(2023年11月12日)
 米議会の超党派諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」が間もなく発表する年次報告は、中国が進める先進兵器の開発が米国から盗み出した技術を基に進められている実態に言及していることが明らかになった。
 それによると、米軍のイージス艦弾道ミサイル防衛システム、戦闘機F35、沿海域戦闘艦(LCS)、電磁レールガンなどの技術が盗まれ、中国の兵器に組み込まれている。 →続き

中国、地下核施設を増強-米国防総省報告

(2023年10月30日)
 米国防総省は、中国の軍事力に関する年次報告で、中国が大規模な軍備増強の一環として拡張している地下核・兵器施設についての詳細を公表した。
 報告は今月中旬に公開され、中国の核戦力を隠蔽し、保護するための地下施設に触れている。地下壕(ごう)やトンネルは人民解放軍(PLA)の核弾頭やミサイルを保管するとともに、指揮統制施設としても使用され、「近代的なミサイル・地上・航空・海軍部隊」の強化にも貢献しているという。 →続き

イスラエルがガザ攻撃 中国の台湾侵攻へ懸念高まる

(2023年10月13日)
 米国の議会指導者と安全保障アナリストらによれば、アジア太平洋地域外で二つ目の紛争が発生したことで、この地域への西側の関心が弱まり、中国が台湾に対する軍事作戦を開始する可能性が高まるのではないかという懸念が高まっている。
 台湾海峡の緊張は依然として高く、中国は台湾を数年以内に占領すると宣言している。 →続き

中国、世界の物流へ支配拡大 米議会が国防総省に調査要求へ

(2023年10月9日)
 米連邦議会で、中国による世界の物流ネットワーク支配の危険性について、年内に議会に報告するよう国防総省に義務づける法案が検討されている。中国による物流への支配が強まれば、将来、米中が対立したり、紛争が発生した場合に米軍への補給に影響を及ぼす可能性がある、
 上院軍事委員会は、2024年度国防権限法案の中で、中国による物流・データネットワークへの支配は国家安全保障上の脅威だと指摘した。 →続き

偽GPS信号で民間機に航行障害 イランが電子戦能力獲得か

(2023年10月4日)
 全地球測位システム(GPS)衛星からのデータを模倣した偽の電子信号によって、イラン付近を飛行する12機の航空機に深刻な航行障害が発生していたことが、民間の航空機セキュリティー機関「オプスグループ」の発表で明らかになった。
 オプスは、「航空路で厄介な事態が発生している。航空機が偽のGPS信号の標的となり、航行能力を完全に喪失した」と警告を発した。 →続き

中国で相次ぐ粛清 根底にスターリン主義

(2023年9月28日)
 米政府当局者、アナリストらは、最近、中国政府指導者の粛清と失跡が多発しており、これは共産党中枢の中南海が不安定化していることを示すとの見方を示している。
 一方で、この大規模な粛清は、最高幹部らに対するものが多く、内部の政治的動揺の結果ではなく、習近平国家主席が、信奉している毛沢東とヨシフ・スターリンの思想的手法に従って、入念に仕組まれた政策の一環だという指摘もある。 →続き