202103


イラン 大統領選へ強硬派が勢い、バイデン氏の核合意復活が困難に

(2021年4月2日)
 イランの反米強硬派は、間もなく行われる大統領選で大勝するとみられ、イランの核開発の野心を封じ込め、中東を安定させようとしているバイデン政権にとって、新たな頭痛の種となっている。
 6月に実施される選挙は、2015年イラン核合意への復帰を推進し、イランの合意順守を求めているバイデン政権にとって大きな不確定要素となっている。トランプ前大統領は2018年に合意から離脱した。早期の交渉への復帰の望みは、米、イラン両国政府が互いに、相手国が先に行動すべきだと主張し、遠のいた。 →続き

ダービン上院議員、議事妨害するなら本気で主張を「現状は生ぬるい」

(2021年4月1日)
 民主党のリチャード・ダービン上院院内幹事は12日、「トーキング・フィリバスター(長時間の演説による議事妨害)」の復活を訴えた。民主党議員らは、少数派の共和党による法案通過の阻止に反発し、法案を阻止する能力をなし崩し的に奪っていくことを求めている。
 トーキング・フィリバスターのためには議員らが、表決を阻止するために、上院本会議に登壇し、長々と話し続ける必要がある。一方、審議を続け、表決を行わない意思を表明するだけの議事妨害は「サイレント・フィリバスター」と呼ばれている。 →続き

移民を北部に移送か、バイデン政権「すべての選択肢はテーブルの上」

(2021年3月31日)
 アレハンドロ・マヨルカス国土安全保障長官は21日、メキシコと中米からの移民の急増に対処するため、北部国境に移送する計画は今のところないが、「すべての選択肢がテーブルの上にある」と述べた。
 マヨルカス氏はCNNの「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で「今のところそのような計画はない。しかし、すべての選択肢について検討し、責務を果たすことが私たちの仕事だ。法律に則って責任を果たすとともに、人道的な価値観と原則を守ってこれらの選択肢を実行している」と述べた。 →続き

バイデン氏の「人殺し」発言でトルコがロシアを支持

(2021年3月29日)
 トルコのエルドアン大統領は19日、米国と激しく対立するロシアへの支持を明らかにし、ロシアのプーチン大統領は人殺しと主張したバイデン大統領は、世界の指導者として「ふさわしくない」と訴えた。
 エルドアン氏の発言は、バイデン氏が今週、ABCニュースでしたとっさの発言で、すでに対立が激化していた米ロ関係がいっそう悪化する可能性を示唆している。 →続き

アラスカ会談で米中が激突

(2021年3月28日)
 バイデン政権の高官らは18日、アラスカ州で中国高官らと対決し、互いに世界的覇権を目指している、国際秩序を破壊していると非難し合った。
 アントニー・ブリンケン国務長官は、2人の中国高官が率いる代表団に、米国は拡大する中国の拡張主義、新疆、香港、南シナ海などでの全体主義に対抗し、依然として続く米国企業へのサイバー攻撃に対して罰を科すことをはっきりと伝えた。 →続き

バイデン、5月1日のアフガニスタン撤退は「タフ」と発言

(2021年3月27日)
 バイデン米大統領は17日、アフガニスタンに駐留する米軍が5月1日の撤退期限後も引き続き留まることをこれまでで最も明確に示唆した上で、トランプ前大統領が反政府武装勢力タリバンとの杜撰な合意を結び、永続的な政治的解決への道筋をつけることに失敗したとして非難した。
 バイデン氏の率直な発言は、今後のアフガニスタン政策についての考えを最初に垣間見せたものであり、決定的な瞬間を迎える中でなされた。暴力行為はアフガニスタン全体で驚くほど高い水準で続いており、米高官は、米国が支援するアフガニスタン政府が、20年間におよぶイスラム教徒の反乱を単独で打ち負かす見込みはまだほとんどないと警告している。 →続き

バイデン政権、パイプラインの気候変動へのリスク評価を開始

(2021年3月26日)
 バイデン政権は18日、石油・天然ガスパイプライン計画を承認するかどうかをめぐって、新設のパイプラインがどの程度、気候変動に寄与するかの評価を開始する。
 連邦エネルギー規制委員会(FERC)が18日の会議で発表した。会議には、バイデン大統領がFERC委員長に指名したリチャード・グリック氏が参加し、気候変動を考慮に入れなければ、「公共の利益」に適切に対処することはできないと主張した。 →続き